暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第7話 姉弟仲良くそして文化考察?
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正直に言わせてもらえば、無茶苦茶羨ましいです。
私も理詰めにして父上と母上を説得したのですが、残念ながら「5歳になれば同じように訓練のみ許可する」と、言われてしまいました。尚も食らい下がりましたが、最終的に母上が切れて「鍛え直す」の一言と共にしごかれました。(何時もの倍辛かったです)
そして杖との契約も済み、今日はディーネの初魔法授業です。講師は母上自ら努めます。
私は後学の為、見学させていただきました。
授業内容はまず《念力》で、小石を浮かせる事から始まりました。
まず最初に、母上がお手本を見せます。小石は浮き上がり、宙をゆっくり移動し元の位置に落ちました。
続いてディーネの初挑戦です。コモン・マジックなので口語で魔法を唱えたのですが、杖を振っても小石はビクともしません。
そこで母上はディーネを後ろから抱き締めるようにし、自分の杖(軍杖)を握らせてその上からディーネの手ごと杖を握りました。
「いい? 落ち着いて目を閉じて、力の流れを感じるのよ」
そう言って《念力》を発動します。小石は、先程と同じ動きをし同じ場所に落ちました。
「力の流れは感じられた?」
「はい。お母様」
「なら今度は目を開けて、力の流れを感じてみて」
母上はそのまま、もう一度《念力》を発動します。
「今度も感じられた?」
「はい」
ディーネの返事を確認すると、母上は自分の杖を回収しディーネから離れました。
「じゃあ、もう一回でやってみましょうか」
「はい」
再度一人で挑戦しますが、なかなか成功させる事が出来ません。母上が「イメージが大切よ」と言っていますが、それだけでは駄目なのでしょう。
「ディーネちゃん。先程感じた力を、どう使って小石を動かすか考えてみて。それがそのまま、明確なイメージにつながるから」
ディーネは母上の言葉をもう一度吟味し、「イメージ。イメージ」と口にしながら少し考え始めました。そして暫く経つとイメージが固まったのか、もう一度《念力》を唱えました。
今度は小石が宙に浮かび上がりました。しかし魔法が成功した喜びからか、集中力が切れ小石は地面に落ちてしまいます。
「成功よ。今度は落ち着いて、宙で動かして御覧なさい」
「はい!!」
ディーネは元気良く返事すると、また《念力》を使い今度はユックリと宙を移動させ、元の場所に着地させました。
「あら、上手いじゃないの。最初はコモン・マジックを、重点的に教えるからその心算でね」
「はい!!」
「それからコモンマジックを使うにも、自分の属性を把握しているかいないかで魔法の成功率が大きく変わるから、今から属性だけ確認しちゃいましょう」
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