暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第7話 姉弟仲良くそして文化考察?
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る訳でもないです。ここは私とディーネの立場を、明確にした方が良いでしょうか?

「折角ですから、今から“ディーネ”ではなく“姉上”と呼びましょうか?」

「うー」

 ディーネは何故か、とても嫌そうな顔をしました。姉の威厳を示せると思うのですが?

「私の方が、一応は年下ですから……」

 そう呼ぶのは当り前でしょう? と、ゼスチャーします。しかしそこが癇に障ったのか、ディーネは言い返してきました。

「中身、おじさんのくせに」

 グサッ。……クリティカルです。今の言葉は、私の心を真芯でとらえ砕きました。イタイです。

「当たり前の事を言っているだけなのに、なんですかそれは?」

「こっちも、本当のこと」

 お互い無言になり睨み合います。そして……

「ハッハハハハハハハハ」

「フッフフフフフフフフフ」

 お互い顔をそらして、笑ってしまいました。まるで、睨めっこの引き分けのようです。

 ひとしきり笑うと、お互い変な緊張感は無くなっていました。

「これからよろしくお願いします。……ア・ネ・ウ・エ」

「ディーネよ、ギル」

 ディーネは語調を強め、怖い顔をしました。

 おぉ。怖い。これ以上からかわない方が良さそうですね。

「分かりました。ディーネ」

 私がそう言うと、二人でまた笑ってしまいました。

 なんとなくギクシャクしていたディーネとの関係を、上手く改善する事が出来たので今日は大収穫です。これでこれからディーネとは、気軽に喋って行けそうです。そう言えば最近、アナスタシアの事を放置したままですね。余裕が無かったとは言え、これは反省しなければいけません。

「そうだ。ディーネ。これからナスの所へ行きませんか?」

「な……ナス……って誰?」

「アナスタシアの愛称です。変ですか?」

「うん。変! すっごく変!!」

 私は「そうかな?」と、首をひねってしまいました。

「ギルって、そう言うところ。お父様そっくり」

「ばっ……馬鹿な!! そんなはずは……」

 正直に言わせてもらえば、これが今日一番のダメージでした。泣いても良いですか?



 その後、歩きながら今日一番のダメージを記憶の底に封印し、アナスタシアが居る部屋へ向かいました。到着しノックすると、乳母が返事をしたのでそのまま部屋に入ります。

「アナスタシアを見に来たの」

 ディーネが代表して答えます。

「ちょうど良かったです。今オムツを交換したばかりなんです。これを処理したいので、少しの間見ていてくれませんか? それと抱きたくても、私が戻ってきてからにしてくださいね」

 ベビーベッドなので、落ちる等の心配は有りません。私達が無理に抱
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