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IS 〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
目覚める双牙
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…もういいですわ。完膚無きまでに叩き潰してあげますわ! さぁ、踊りなさい! セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる
輪奏曲
(
ワルツ
)
で!!』
「さぁ、オルガロン。相手は空で優雅に踊っている。なら、やることは一つだ」
そう機体に言い聞かせる。
もちろん、
観客
(
ギャラリー
)
やモニタリングしている氷華たちにも聞こえる様に言い続ける。
「優雅で踊っている者を地に墜とし、我が爪牙で敵を穿て!!」
その時、殺気を感じたので上に逃げる。
ダンッッ!
『これくらいは避けてもらいませんと、話になりませんわ!』
そう言って、オルコットは左手を振ると四機のピットが襲いかかってきた。
キュ…………
ピュンッ!
キュオンッ!!
キュカ!
ガガガガガガガガッ!!
俺はしばらくの間、四機のピットの攻撃に付き合いながら、敵の行動を観察することに集中した。
〜真紅狼side out〜
〜一夏side〜
セシリアと真紅狼の勝負が始まり、最初は俺と同じ流れになり、セシリアが上空からブルー・ティアーズとセシリアによる狙撃というパターンになった。
怒涛のラッシュだが、真紅狼は一発も当たらず軽やかに避け続けていた。
「すげぇ………」
それしか感想が出てこなかった。
もっと注目するべきところはあるはずなのだが、本当にこの一言しか言えないのである。
さらに今まで応援していたクラスメートもこの光景を見て、声が出ず誰もが魅いっていた。
「更識」
「はい、なんでしょう? 織斑先生」
千冬姉は、更識と呼ばれた女子生徒に質問していた。
「蒼騎は今回でIS起動何回目だ?」
「それは全体ですか? それとも部分展開ですか?」
「全体でだ」
「それだと二回目です」
「二、二回目なんですか!?」
山田先生は、驚く。
「あの〜山田先生、二回目でここまでの動きは凄いんですか?」
「凄いってもんじゃありませんよ! 織斑君!! 普通、どんなに頑張ってもここまで一発も当たらず避け続けることなんて、代表候補生でも出来ません!! 最低でも一、二発は掠っています」
山田先生は興奮気味に説明してくれた。
続けて、千冬姉は質問する。
「では、何故あんな動きが出来るか、お前は知っているのか?」
「まぁ、それなりには。でも、言っていいのか………」
口を濁すと、蒼騎が避けながらプライベート・チャンネルを開いてきた。
『楯無、別に喋っても構わないぞ? どうせ、試合終了後に聞かれるだろうし』
「そう。なら、話しておくわ」
『おう』
そう言って、真紅狼は再び避け続ける。
「真紅狼がここまで避け続
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