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IS  〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
目覚める双牙
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ょうどいい目覚ましベルになったよ」
「動かすのはいきなり本番となっちゃったけど、大丈夫よね?」
「大丈夫だ、問題ねぇ」
「あ、あとね。皆に宣言しちゃったから♪」
「は? 何が?」
「この前、私が『この学園の長は常に最強であれ』って言ったじゃない? それを元にすると、私と付き合う男も最強じゃないとダメって考えに至ったのよ」
「おい、まさか………?」
「つまり、真紅狼も最強になってね。あ、一年生の枠だけでいいから」
「おい、いきなりハードル上げんな!! ちょっと一週間おとなしく謹慎していた結果がこれとか………やり直しを要求したい!!」
「ダーメ♪」


真紅狼は、ため息つきながら私と共に歩いたが、ピットの前の扉に着いたや否や表情を切り変えた。
中に入ると、織斑君が何やら機体の説明を受けていた。


「織斑先生、連れて来ました」
「御苦労、更識。蒼騎、準備はいいか?」
「はい」


誰もが真紅狼から離れていった。
私は最後に小さく頑張ってねと呟くと、おうよと返事をした。
そして、真紅狼はISを展開した。
〜氷華side out〜


〜真紅狼side〜
全員が離れた事を確認した後、俺はISを展開する為に、起動キーを言う。


「吼えろ、双響狼(ツヴァイ・オルガロン)」


俺は展開中に二頭の響狼の咆哮が聞こえた。
そこから出現したのは、両腕が黒く胴体は白く彩られた機体だった。
両肩の部分は狼の絵柄が刻まれており、右肩は黒狼で左肩は白狼になっている。
中世の鎧のようになっているが、それよりもさらに薄く、スマートかつスタイリッシュな姿だった。
そして、両脚の付け根から、かかとまでたてがみが一本ずつ入っていた。


「蒼騎、これがお前の機体か?」
「そうです。これが俺の機体………………『双響狼』です」
「あれ? でも、“双響狼”って言う割には、二つも無いんですが?」


山田先生は素朴な疑問をぶつけてくる。


「まぁ、そういう意味じゃないですからね。この機体はちょっとばかり特殊なんですよ」
「それも試合で見れるんだな?」
「まぁ、セシリア・オルコットの実力が伴っていれば見れますよ? では、セシリア・オルコットも準備出来たようなので、行きます」


俺は、PICを起動させて身体を前に傾けてアリーナに向かう。
かなり離れた場所にだが、俺の“敵”が浮遊していた。
見るからにして、遠距離タイプ。
まぁ、最初は様子見(あそび)だな。
お互い、所定位置に移動しながらオープン・チャンネルで会話する。


『逃げずに来ましたわね』
「そりゃこっちのセリフだ」
『貴方には、色々と借りがあるのでここで纏めて返しておきますわ』
「返品不可なんで結構です」
『……
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