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IS 〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
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の相性だった。
普通の人はまず予習してから実践だが、俺の場合はその建前がない。
取り敢えず、動かしてそこから得られた経験を積み重ねるというカンジなのだ。
一夏の方を見てみると、一夏の場合全く分かっていないという状況だった。
すると、山田先生が一夏の視線に気が付いたのか、「何か分からないことはないか?」と訊ねていた。
「先生、全部分かりません!」
その言葉を聞いて、山田先生は困っていた。
そこに織斑先生が呆れたように質問する。
「織斑、事前の参考書は読んだか?」
「古い電話帳だと思って捨てました」
バシンッ!
出席簿が火を噴いた。本日三度目である。
「必読と書いてあっただろう。再発行してやるから、一週間以内に読みあげろ」
「一週間で全部は……………」
「………やれ」
圧倒的な威圧感で、一夏を黙らせた。
どこの世界も姉は強いんだな。………俺は兄妹がいないけどよ。
そんな話をしているせいか、俺の方まで飛び火した。
「蒼騎! お前は全部読んだか?」
「一応は読みました」
「“一応”だと?」
「はい、一応です。基本的に読むより実際に動かしてから経験を積むやり方をしてるものなので」
「………独断でISを動かしたら罰すると書かれていたことを知って動かしたのか?」
「読む前に動かしたので………」
俺は平然と答える。
「お前は最初に読むということが出来んのか………?」
「すいませんね。ガキの頃から実践第一で生きていたので、読む暇があったら身体動かしてます」
「待て、“ガキの頃から”だと?」
「ええ。五歳の時から、父に“修業”という大義名分で朝だろうが夜だろうが襲われていたので………」
ぶっちゃけると就寝しようかなーと思った瞬間、襲われたこともある。逆もあるんだな、これが。
とまぁ、壮絶な幼少期を送っていた為か、“実践第一”が心の中で優先されている。
「まあいい、次から気を付けることだ」
そうして、再び授業に戻った。
休み時間が終わり、もう一コマ終えた次の休憩時間に面倒が引き起こされた。
俺は貴重な休み時間は全部睡眠に回している。
日向が気持ちよくて、眠いからだ。
しかも、雑音が入らない様に耳栓までして寝ている。
耳栓をはめる瞬間、横から金髪で縦ロールでいかにもお嬢様ですよって感じの女子が声を掛けてきたが、俺は既に耳栓を嵌めてしまったので声が聞こえない。
前の休み時間で俺と一夏は仲良くはなった。
この休み時間も一夏は俺の机の近くに来ていた、ちょうどよかったので一夏に対応してもらい、俺は反対側を向いて寝た。
『…………………………!!』
声を張り叫んで喋っているようだが、耳栓のお陰
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