暁 〜小説投稿サイト〜
IS  〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
喧嘩、高額買取中
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
〜???side〜
………き、キツイ。
いきなりだが、これはジョーク抜きにキツイ。
それは何故か?
簡単だ、教室内に俺一人が男だからだ。
他は担任ですら女子という、精神的拷問レベルだ。
マジでどうにかならないだろうか?
そこに、不意に俺の名前が呼ばれる。


「……織斑くん!」
「は、はいっ!?」
「え、えっとね、自己紹介をして欲しいんだけどね。な、名前が“あ”から始まって今、“お”だから、織斑くんなんだけど…………」


おどおどしながら、状況を説明してくれる副担任。
彼女の名は、『山田真耶』。
俺よりも身長が低いが、これでもこのクラスの副担任だ。
取り敢えず、自己紹介をすることにした。


「織斑一夏です。よろしくお願いします」


咄嗟に浮かんで来たのがこの一文だったので、他にいう事がない。………が! 俺の周り(約一名を除いた全員)の視線が『え、それだけ?』や『もっと、喋ってよ』という鋭い視線が俺の体に突き刺さる。
結構無茶を言ってくれるモノだと俺は思う。
俺の簡素な自己紹介のせいか、周りは沈黙を保っていた。
というか、肝心の担任はどうしたんだ?


という事を思った瞬間、強烈な衝撃が頭の後頭部を襲った。


バシンッ!


「………っ!?」


この叩き方に、打撃力………まさか………!?
そう思って、後ろを振り向くと………


「まともに自己紹介も出来んのか、バカ者」


我が姉が居た。
実家に帰って来ることが、一カ月に一、二回しかなく、職業不明の姉が何故、ココに居る!?
いや、それよりも………!!


「いや、千冬姉………」
「織斑先生と呼べ」


バシンッッ!


俺の後頭部を叩いた出席簿が火を噴いた。
どうして、出席簿でこんな威力を引き出せるのであろうか?
物理法則を絶対に超えてる気がする。


「今、織斑先生の事を姉って………」
「じゃあ、名字が同じのも………!」
「いいなぁ、代わって欲しいなぁ!」


この瞬間、姉弟であることがクラス全員にバレ、騒ぎが起きた。
というか、最後に発言した奴、よろこんで代わってやるから、名乗り上げろ。


「山田先生、押し付けて済まなかったな」
「いえいえ、これも副担任の仕事ですから………」
「さて、諸君。私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。この一年でキミたちを使えるレベルまで鍛え上げる。反論は聞かん! 私の言う事はよく聞き、よく覚えろ。逆らってもいいが、よく聞け」


なんという暴君宣言。
でも、女子達はそんな発言でさえ、黄色い声を上げていた。
その反応に千冬姉は非常にうっとしそうにポーズを取る。
ポーズではなく、これが本当にやっているのだ。
そこに手
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ