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魔王の友を持つ魔王
§小ネタ集part2
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§小ネタ集part2

≪鬼札≫
 アーリマン。闇の最高神にして諸悪の根源。「善」を司る叡智の主(アフラ・マズダ)に挑む無知の魔王。文献によっては一度勝ってんだぜ? スゴクね? 別名、怒りの霊(アンラ・マンユ)
 アーリマン。友愛の神にして救世神ミトラ第一の従神。ミトラの天地創造に助力した善良な神。拝火教以前の神話において重要な神の一柱。アーリマンとは古代ペルシア語で「人間の友」を指す。月日が流れ、拝火教の信仰が拡大する中で悪魔に堕とされても、一部の地域ではその信仰は続いて行った。これはミトラとの絆を示しているとも。堕天してなお、ミトラは庇いつづけたという話から来たのだろう。
 アーリマン。アフラ・マズダの双子の兄と言われる存在。ズルワーンの子。
 アザゼル。グリゴリの統率者の一人とされる堕天使。名前は「遠くへ去る」の意。元はシリアの神とされる。人間に兵器の製造法を伝え、化粧を教えた。
 アザゼル。別名孔雀王。ミトラ教七大天使筆頭。日曜日の天使。堕天使となるも復位、全天使の頂点に立ち光芒に包まれている。その古き名をアーリマンという。真名は「われは神なり」
 アザゼル。キリスト教・ユダヤ教のサタン・ルシファーに相当したことから欧米には悪魔崇拝として伝えられた神。イスラム教での名は「イブリース」

 僕のとっておきであるこの神は非常に多岐に渡って伝えられてる。地方によって伝承が異なり、名前も異なっている神だ。善神にして悪神。筆頭天使にしてグリゴリの長。……ロマンじゃね?

 またアザゼルが象徴とする孔雀、仏教では孔雀明王という名の明王が存在する。孔雀は毒蛇を食べることから命を救うとされインドの女神マハーマーユーリーがルーツと言われる。道教において孔宣と呼ばれる将軍として、周の前に立ちはだかる。太公望達崑崙の道士では全く歯が立たないチート……もとい圧倒的な強さを叩きだす。楊?|(=二郎真君)やですらフルボッコ。彼が封神されたのち、孔雀明王となる。




「……ってことはさ、孔雀王=孔雀明王だとしたら、東西あらゆる宗教に登場するメチャメチャ知名度のデカイ神様だよね。本地垂迹説合わせればこの神様で欧州から日本まで全部つなげるんじゃない? いや、この神様日本に対応版あるかなんて知らないけどさ。八百万の中に一柱くらいいるだろ、って痛っ!!」

 書物が指先に落下してきて黎斗が呻いた。幽世の屋敷で山のような資料に埋もれた彼は、一見どこにいるのかわからない。よく見れば、崩れた古びた冊子の中で指がもぞもぞ動いているのがわかる。足の踏み場の全くないその部屋は、黎斗が現世から持ち帰ってきたり、黒衣の僧に頼んで持ってきてもらった本が所狭しとひしめいていた。過去形なのは黎斗の不注意により天高く積まれたそれらが今しがた崩れたからだ。部屋が揺れ
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