§小ネタ集part2
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を飲みながら行われた黎斗による須佐之男命への主張「いかに魔神という称号が素晴らしいか」は限界に達した須佐之男命が黎斗に詫びを入れることで幕を閉じる。最期の方は黎斗も朦朧としながら喋っていたのだが、酷く酔っ払ったことにより発言内容がより一層理不尽に、意味不明になり更に一々確認をとってくる程に悪化していた。酔っ払いの猛威の前には流石の彼も無力だったのだ。
屋敷へ帰宅したエル達が見たのは、部屋に転がる無数の酒瓶と、堂々と中央に陣取り大の字で眠る黎斗、部屋の隅で打ちひしがれている須佐之男命という意味不明な光景だった。須佐之男命がこんな醜態を晒すことなど、前代未聞だ。これまでも、これからも無いだろう。
以後、百年近く黎斗は禁酒をさせられる羽目になった。本人は異議を申し立てていたが、まぁ自業自得である。
≪水羽黎斗≫
水羽黎斗
黒髪黒目の日本人。身長175cm、体重62kg。右利き。学業は平均的、外国語と数学が平均より若干上。身体能力は学年最下位、視力も悪い。甲信越地方出身で家族から離れて一人暮らし。家族構成は父、母、祖父、祖母、妹。父は大学講師で専攻は看護及び介護、母は量販店の店員、祖父母は農業を営んでいる。妹は今年から県内の公立高校に通学。家族中は良好。孤児であったところを数年前に引き取られた模様。
重要事項
須佐之男命の眷属。眷属でありながら須佐之男命と対等の立場のように振る舞い、また何故か須佐之男命本人もそれを認めている節がある。事実上古老の第二位。正史編纂委員会含む各魔術結社との面識は確認できず。剣の王の剣に匹敵する槍術を修めている。隠密系の術に優れ一度逃せば発見は絶望的。他の魔術は不明だが要警戒。魔力・霊力を巧妙に隠しており全力は未知数。
以下現在調査中の案件
・いつ須佐之男命の眷属となったのか
彼の家系はごく普通であり「こちら側」との関係は皆無に等しい
・どこでこれだけの実力を修めてたのか
権能こそ未使用なもののカンピオーネと互角という非常識な戦果を叩き出している
・厳重すぎる秘匿性について
古老直々に水羽黎斗本人の調査を打ち切るよう圧力をかけてくるという異常性をどう判断するか
「とんだ大物が釣れましたねぇ。エリカさんに人間がカンピオーネとやりあった、と聞いた時は四月馬鹿を疑いましたが。……しっかしこの少年、胡散臭いことこの上ないですねぇ」
自身の胡散臭さを棚に上げて、甘粕東馬は上司に見ている書類を渡す。手書きで色々書き込まれており、空白の部分がほとんどない。黎斗について調べ上げられたこの紙の束は、ここ数日で慌てて作成されたものだ。
「正史編纂委員会が知らない、ということは
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