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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十話 応えよ、オルファン
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「うむ」
ジョナサンを先頭にグランチャー達が動き出す。それを見てロンド=ベル達も動かざるを得なかった。
「グランチャー、来ます」
「伊佐木博士、応答を願う」
グローバルはまだ諦めてはいなかった。また通信を入れる。
「このままではこちらも応戦せざるを得ない。それでもよいのか」
「今このオルファンの指揮権は博士にはない」
「何っ!?」
「この声は」
「現在オルファンの指揮はこの私・・・・・・ガバナーが握っている」
声は言った。
「この声って」
「ああ、間違いない」
勇はヒメに応えた。
「ゲイブリッジ司令の声だ」
「けれどガバナーって」
「リクレイマーの統括者でオルファンの力を調整しようとする者、それがガバナーだ」
ゲイブリッジは言った。
「リクレイマーの」
「そうだ」
彼はヒメの問いに答える。
「それが私の本来の職務なのだ」
「そんな・・・・・・じゃあ私達をずっと騙していて」
「どういうことですか、ゲイブリッジ司令」
「そのままのことだよ、勇君」
「そんな・・・・・・クッ」
「しかし司令は政府との交渉の為にノヴァイス=ノアを降りたのでは?」
ルリが言う。
「どれがどうして」
「その後でガバナーに戻ったのだよ」
彼はそれに返した。
「貴方って何て大人なんでしょう!」
ヒメは皮肉を叫んだ。
「ヒメちゃんの言いたいことはわかる」
「ヒメちゃんじゃない!」
「ゲイブリッジ司令」
グローバルはまた通信を入れた。
「貴方がガバナーであることは認めざるを得ません」
「はい」
「ですが。何故我々との話し合いに応じようとしないのですか?」
「簡単なことだ。君達と話すことはないからだ」
「我々と!?」
「そうだ。少なくとも私は君達のやり方では駄目だと思っている」
それが彼の考えであった。
「君達のやり方では何時までも次のステップには進めないということだ」
「シュウみてえなことを言いやがるな」
「シュウ=シラカワか」
マサキの言葉に顔を向けた。
「かっての彼は。確かにそういうところがあったな」
「今のあいつは少なくともあんたみてえなことは言わねえな」
「いや、あの時の彼が考えていたのは破壊だけだ」
ゲイブリッジはそれは否定した。
「私は天然自然の為すものに人類が畏敬の念を起こして欲しいのだ」
「何・・・・・・」
勇はそれを聞いて眉を動かした。
「全てが人類の思い通りにいくとは限らないのだよ」
「司令」
もうヒメの言葉も届いてはいなかった。
「少なくともオルファンの力で社会に変革をもたらすことは出来る」
「それで地球を死の惑星にでもするつもりかよ!」
リョーコはたまりかねたように叫んだ。
「そんなことになったら同じだろうが!」
「同じではないのだよ」
「どう違う
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