第九十話 応えよ、オルファン
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は地球の未来を見に行きましょう」
「ああ」
こうしてロンド=ベルはラサに向かった。もうそこにはオルファンは浮遊していた。
「お、おい」
甲児が声をあげた。
「でけえな、これはまた」
豹馬も。
「この山みてえなのがオルファンだってのかよ」
「コロニーよりもずっと大きいじゃねえかよ」
宇宙育ちのジュドーらしい言葉であった。
「こんなのが浮かんでるなんて。信じられないわ」
「ああ。だがこれは本当のことだ」
凱は命に対してこう言った。
「オルファン、これがか」
「見て、勇」
ここでヒメがある場所を指差した。
「どうしたんだ!?」
「ほら、あそこ」
指差したその先には一輪の白い花があった。
「お花が」
「本当だ」
「ふむ」
獅子王博士の兄はそれを見て弟と同じ顔をしていた。
「やはりな」
「どうしたんだ、兄ちゃん」
「御前と同じことを考えてるんだ。やっぱりオルファンが周辺のオーガニック=エナジーを活性化させているらしい」
「だから花が」
「そう、つまり」
「オルファンが地球をなおしてくれているんだね」
「そういうことだ、護君」
「オルファンの周りにお友達が一杯集まってる」
ケン太も言った。
「凄く優しい・・・・・・。この周りは」
「レーダーには反応がありません」
シモンがシナプスに報告する。
「ドクーガに先んじることはできたが」
「ええ。ですが」
ルリが言う。
「別の人達が」
「リクレイマーか」
「はい。今出て来ています」
見ればオルファンからリクレイマー達が次々と現われていた。そしてその中には白いアンチボディもあった。
「あのアンチボディは」
カナンはすぐにそれに気付いた。
「あれにはジョナサンが」
「ああ、こっちにも狂暴な気が伝わって来る」
ラッセにもそれがわかった。
「そして姉さんも」
勇も姉の気を感じていた。
「やっぱり来ているのか」
「カント、ナッキィ」
ヒギンスは二人に声をかけていた。
「はい」
「はじめてだから。気をつけるんだ」
「了解」
「ああ、わかった」
二人はそれに頷く。そしてブレンに乗り込んでいた。
「リクレイマー、応答願う」
グローバルがオルファンに語り掛けていた。
「こちらはロンド=ベルのグローバル准将だ。我々は話し合いに来た」
だが返事はなかった。
「返答はなしか」
「宜しいのですか」
ジョナサンはそれを見てオルファンの司令部に通信を入れた。
「かってのお仲間と戦うのは気が引けるとか。そういうわけではありますまい」
「違う」
だが声はそれを否定した。
「私は彼等のやり方では地球、そして人類は救えないと見ている」
声は言った。
「だからこそ私は戻ってきたのだ。ガバナーとしてな」
「左様ですか。それでは」
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