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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueXこれも騎士の仕事・・・か?byシグナム&ヴィータ
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るからあたしの声が届いてねぇ。
「子守りする役の人数が圧倒的に足りねぇ・・・!」
走るより早く移動するために飛んで、下手に知恵のついたガキども(2人が土台になって、1人が縁をよじ登る)の元へ向かう。あと数mってところで、縁の上によじ登ったことがよっぽど誇らしいのか仁王立ちするガキ(当然、男だ)が、
「あ」
「んなっ・・・!?」
体勢を崩して縁の向こう側に落ちて消えた。落っこちやがった! 血の気が引く。速度を落とすことなく縁から飛び出して、ガキが落ちて行った足元へ急降下しようとしたところで。
「っ・・・んだよ。落下防止用の魔力網が有んのかよ・・・」
安堵の息を吐く。あたしの眼下には、万が一に縁から落ちた奴用のための網が張ってあった。乗る前には無かったから、きっと落ちた奴が出たその都度に自動展開されんだろうな。とにかく「危ねぇだろうが! もう縁に上んな!」網の上でポカンって呆けていたガキを怒鳴って、甲板の上まで連れて行く。ガキを甲板に降ろした瞬間、ソイツは今さら怖くなったのか泣き出した。
「はぁぁ・・・・。超しんどい・・・」
大きな溜息と一緒に、あたしはその場にへたり込んだ。そこからはもう記憶に残らねぇほど走ったね、甲板の上を。人体実験施設から王都ヴィレハイムまでの空の旅、約30分。鬼ごっことかいう遊びで。あんだけ煩わしかったガキどもも眠ってりゃ可愛いもんでさ。あたしの膝枕で眠る女のガキの寝顔につい頬が緩む。
「お疲れ様、ヴィータ」
「ん。オーディンもお疲れ。はは、歌いすぎて、声ガラガラじゃねぇか」
「歌ったり大声出したり。時間にすれば短いが、その中身は濃かったからな」
「だな。あ、あとさ、アギトとアイリ、今日はすげぇ頑張ったからさ・・・」
ぐったりと仰向けに倒れ込んでる、髪がボッサボサのアギトとアイリの方に目をやる。オーディンは苦笑いして、「ああ。何かご褒美を上げないとな。もちろんヴィータやシグナム達にも」ってあたしの頭を撫でた。それに対して「ん」小さく頷く。やっぱオーディンに撫でられると落ち着く。
「・・・ヴィレハイムが見えて来たな」
あたしは座ってるから見えねぇけど。終着点のヴィレハイムはもうすぐだ。ま、ヴィレハイムに到着してからはサクサクと話は進んだもんだよ。ガキどもから故郷を聞き出して、その故郷の管理者と連絡を取って、迎えに来させたり送り届けたりと。
「起きている時は大変だったが、眠っている赤ん坊と言うのは実に愛らしいな」
「ああ。体温が高いからか、こうして抱いていると気持ちが良いな」
「ええ、そうねえ〜。ふふ。オーディンさんの言う通り心臓の鼓動を聞いて、安心して眠ってるわ」
さすがに喋れない赤ん坊はどうすることも出来なかった。今シグ
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