暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueXこれも騎士の仕事・・・か?byシグナム&ヴィータ
[1/8]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
†††Sideシグナム†††
「ようやく見つけましたね・・・」
「ああ・・・・長かったな・・・」
私の隣で疲労困憊と言った風のオーディンへ声を掛ける。そう言う私も、そしてアギトやアイリ、ヴィータ達も疲労を見せている。
「久々に暴れられるかもって思ってたんだけどなぁ〜。入口探しでもうヘトヘトだ」
「こら、ヴィータちゃん。戦いたいなんて不謹慎よ。せっかくの平和なのに」
「判ってんよ。てか、もたれかかんなよっ、重いだろうが!」
「だって疲れたんだもの〜。あと、そんなに重くないもん〜(泣)」
「泣くなっ、うっとおしい!」
「ヴィータちゃん、つぅ〜め〜た〜い〜(泣)」
「シャマル。私にもたれかかると良い」
「へっ? あ、えっと、その・・・はい、じゃあお願いします」
オーディンを筆頭とした我々グラオベン・オルデンは今、元イリュリア・ベクスバッハ地区――現シュトゥラ領土(あと数ヵ月で正式にシュトゥラ・アムル領となる)へと赴いていた。
事の始まりは昨日、クラウス王子の使者がオーディンの元を訪れた事だ。その者の用件は、この地区のどこかに人体実験施設が在るらしく、その調査を願いたい、というものだった。情報源にして依頼主は、イリュリア王バルデュリス。バルデュリス王も大変な妹を持ったものだな。
件の人体実験施設と言うのも、元女王テウタ派の連中が秘密裏に造ったものらしい。もちろん王はそんな施設が在るなど知らず、戦犯として投獄されている元テウタ派の研究者たちへの聴取の果て、初めて知ったとのこと。だからこそすぐに調査、発見次第破壊してほしいという依頼だ。
「んん〜・・・なんかお尻拭いさせられてるっぽいよね〜」
「縮小されたって言ってももうイリュリア騎士団は
ベクスバッハ地区
(
ここ
)
には入れないから、自然と調査はシュトゥラ側になっちゃうから仕方ないよ」
オーディンの傍を飛んでいるアイリとアギトが溜め息交じりに話している。その調査班に抜擢されたのが、ベクスバッハ地区に最も近い街・アムルを本拠地とし、戦力としても十分すぎる我々グラオベン・オルデンだ。
依頼を受け、今朝早くからベクスバッハ地区の荒野地帯へ赴き、施設を探し続け、昼を過ぎてからようやく発見することが出来た。施設の入り口である足元――地下へと通じる鉄扉へと視線を移す。地上に施設が無いと調査の結果判明し、地下に在るだろうと考え入り口を探し・・・発見した。何時間と歩き回った疲労が今、我々全員を襲っていた。
「疲れている者は休んでいてくれ。私は先に調査に行っているから」
オーディンはそう仰り、起動していた“エヴェストルム”で足元の鉄扉を貫き、粉砕。我らが御守りするべき主であるオーディンをお1人で調査へ行かせるわけもなく、
「いえ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ