第五話 豚骨ラーメンその十四
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「それでも食べるの?」
「ああ、何か食べないか?」
「食べるのなら何にするの?」
「それだよ。さっきアイスとかたけのこの里だったよな」
「ええ」
「その他のな」
「それだと」
「果物がいいか?」
ここでこう言った美優だった。
「今度はな」
「果物なの」
「無花果あるよ」
美優はこの果物の名前を出した。
「あれな」
「無花果があるの」
「ああ、結構好きなんだよ」
「ふうん、無花果が好きなの」
「美味しいからな」
だから好きだというのだ。
「果物は結構何でも食うけれどな」
「特に無花果がなの」
「ああ、好きだよ」
美優は笑顔で話す。
「じゃあ皆で食うか」
「そうするのね。じゃあ最後はね」
「無花果な」
笑顔で言う美優だった。こうしてだった。
五人で無花果も食べてそれから解散になる。琴乃は自分の家に帰ってからそのうえで母に対してこんなことを言った。
「ちょっとお願いがあるけれど」
「どうしたの?」
「うん。明日の朝ね」
「朝?」
「朝御飯作っていいかな」
こう母にお願いするのだった。
「そうしてね」
「朝に?」
「うん、朝に」
琴乃は笑顔で母に言う。
「そうしていいかな」
「別にいいけれど」
母はこうは言った。しかしだった。
すぐに難しい顔になってこうも言った。
「ただ。朝よね」
「うん、朝にね」
「琴乃ちゃん朝弱いじゃない」
実は琴乃は寝起きが悪い。低血圧ではないがそれでも朝は中々起きずしかも起きたてはかなり機嫌が悪いのだ。
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