第五話 豚骨ラーメンその十三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「やっぱり好きね」
「それは確かなのね」
「昔の関西のパリーグの球団のことも調べたり」
「そういえば昔の関西のパリーグの球団って」
「ええ、三つあったけれどね」
近鉄、阪急、南海の三つである。それぞれ河内、摂津、和泉と線路がある場所が昔の国と区分が同じになっていたりする。
「どのチームも好きなの」
「ううん、レトロ趣味もあるのね」
「やっぱり電車っていいわよ」
里香は切実にマニアの考えを話す。
「ロマンがあるから」
「ロマンもなの」
「明治維新から日本に入ったものの中で一番凄いものじゃないかしら」
「そこまで言うのね」
「地下鉄も好きだし」
そちらもいいというのだ。
「大阪の市営地下鉄とかもね」
「あっ、あれね」
「ああいうのも好きなの」
「本当にマニアね」
「電車だったら何でも好きよ。本当にね」
「そういえばうちの学校って広いから」
景子は二杯目を食べ終えながら言った。
「駅が学校の中に幾つもあるわよね」
「あれね」
「特に大学の中には」
幾つもある。それが八条学園だ。
「そんな学校って他にないと思うけれど」
「ないわ、他にはね」
実際にそうだと答える里香だった。
「そうした学校はね」
「そうよね。ここまで広い学校もないし」
「駅前にある学校ならあるけれど」
駅が中に幾つもある学校はないというのだ。
「八条学園だけよ」
「その電車乗ったの?もう」
「私電車通学だから」
だからだとだ。里香は微笑んで景子に答えた。
「そうしてるわ」
「やっぱりそうなのね」
「ええ、そうしてるの」
こう話すのだった。
「やっぱり鉄道は最高よ」
「鉄道っていったら」
景子は里香のにこりとした笑顔に基いた言葉を聞いてからこう言った。
「何か歌があったわよね」
「確かあれよね」
琴乃がすぐに答えてきた。何の歌なのかを。
「線路は続くよ、よね」
「あっ、それだったわよね」
「そう。あの歌も歌ってみる?」
「いい歌よね」
こうも言う琴乃だった。
「あの歌もね」
「じゃああの歌も歌って演奏しようか」
「そうしてみる?」
「今すぐには無理だけれどね」
美優の部屋の中ではだ。流石にそれは無理だった。
「けれどそれでもね」
「それでもよね」
「うん。今度練習してみよう」
また音楽の話になり新たに歌う曲が決まった。そうした話をしながら五人でラーメンを腹一杯食べる。それからだった。
五人で食器を片付けて洗っている最中に美優が言った。
「この後だけれどな」
「うん、この後ね」
「どうするの?」
琴乃と彩夏が食器を洗ったりゆすぎながら美優に応える。
「またゲームする?」
「そうする?」
「いや、デザートにしないか?」
ラーメン
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ