暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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ね。見なかった事に出来ないでしょうか?

 この事実に困り果てた私は、母上に相談する事にしました。

「いいんじゃない。家はそう言うの気にしないし。いっその事、養子にでもしちゃおうか?」

 テキトー過ぎます!! 母上!!



 それから暫くして、父上が帰ってくると養子の話はトントン拍子に進み、ディーネがメイジである事が確認されると正式に決定してしまいました。

(大丈夫か? この家)

 私は本気で心配になってしまいました。しかし父上と母上が話を立ち聞きしてしまい、そんな考えを改める事にしました。

「あの子、……ディーネだけど。幸せになれると良いわね」

「ああ。ディーネは、私達が進むかもしれなかった未来の形だ。幸せになってもらいたい」

 父上と母上の境遇を思い出し、私は自分が恥ずかしくなりました。また、二人の度量の大きさと心の在り様に、私は尊敬の念さえ抱きました。そして、そこに自分も救われている事に気づき、改めて感謝しました。



 さて、今日も地獄の時間がやって来ました。あれ? 母上の横に、何故かディーネが居ます。

「今日から一緒に訓練します」

 ディーネが胸を張って、元気に宣言してくれました。私は思わず母上を見ましたが、とても良い笑顔です。

「さあ、始めましょうか。先ず最初に、柔軟とランニングからね〜」

 ディーネは身体は柔軟で、180度開脚を軽々とやってのけました。意外にも体力も有り、私と同じ距離を平気な顔で走り切りました。正直に言って驚きです。

「次は素振りね。ディーネちゃんはこれを……」

 母上が細い木剣を取り出したろ所で、ディーネが私から木刀小太刀を一本ひったくりました。そして木刀小太刀を振り始めます。不格好ながら振り方は間違っていません。恐らく私が木刀を振っているのを、どこかで見ていたのでしょう。

「ディーネちゃん。それはギルバートちゃんのだから、こっち使いましょうね〜」

「別に良いよ……。まだ予備も有るし」

 その時母上が、一瞬怖い顔をしました。何故でしょうか? 私は何も悪い事をしていないはずなのですが。すると母上は、自身の持っている木剣を、やたらとディーネに勧めます。

(ああ。そう言う事ですか)

 私は合点が行きました。私の剣術は“日本刀”と言う、ハルケギニアでは特殊な形をした武器(カタナ)を使います。つまり母上にとって私の剣術は門外漢であり、教える事が出来ないのです。その事に寂しさを感じて居た母上は、ディーネに自分の知る剣術を教えたいと考えたのでしょう。ここでディーネが日本刀を使ったら、自分だけ仲間外れになるとでも思ったのでしょうか?

 母上は“自分の武器であるレイピアの利点”について、ディーネに説いて行き
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