暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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は思わないでしょう。……タブン。

 無理やりポジティブに考えるようにした私は、母上を探す為移動を開始しました。今日は守備隊の訓練も、何処かへの訪問予定も無かった筈なので、執務室か寝室もしくはテラスを探せば見つかる筈です。

 先ずは執務室です。早速ノックします。

「コラ〜。ギルバートちゃん、悪戯しちゃだめよ〜」

 “来客中。後にしろ”の返事(暗号)が、返ってきました。ちなみに「ギルバートちゃん、遊んでほしいの〜」が、来客中だけど入って来なさいの暗号です。

 母上と私の間で、ノックのたたき方を以前から決めてありました。その為母上は、すぐに私だと気付いたのです。万が一の為に、ノック位置も聞き分けています。だてに風のスクウェアではないのです。

 まあ屋敷の人間ならともかく、外部の人間に私の事を知られる訳には行かないですから。

 執務室から離れ、ウォーキングで時間を潰していると、来客が終わった様です。私は再び執務室に行きノックをしました。

「入りなさい」

 私は執務室に入ります。

「如何したの?」

「実は、そろそろ剣を振る練習を始めようと思います。それで……」

 母上の顔が一瞬フラットな表情になりました。しかし次の瞬間には、満面の笑顔へと変わります。

「木剣が欲しいの?」

「いえ、少し形が違う木刀という物が欲しいのです。それも、サイズの違う物を複数です」

 母上は興味津津といった感じで、木刀の形状を聞いて来ます。

 一方で私の頭の中では、アラートがけたたましく鳴っていました。

「私がすぐに作ってあげるわ」

 拙い!! このままでは、特訓という名の虐待が……。

「いえ、小刀かナイフを貸していただければ自作します。その方が、微調整も効きますので……」

 なんとか断ろうと言い繕いましたが、無理だった様です。

「なら、そばで見ててあげる。終わったら、稽古付けてあげるわ」

「しかし、剣を振れるようになる為の物ですから。いきなり、振り回すのは怪我の元だと思いますヨ」

「大丈夫。ちゃんと手加減するから。それとも、私と訓練したくないの?」

 笑顔に殺気がこもりました。怖くてつい「お願いします」と、言ってしまいました。

(私のバカ。終わりです。……まあ、命を取られる訳ではないので諦めが肝心ですね)

 と、それより気になる事があります。

「ところで、先程の来客は誰だったのですか?」

「元同僚よ。私が抜けた所為で、大変だって愚痴って行ったわ。……それと敵の黒幕だけど、今のままじゃ逮捕は難しいそうよ。証拠が少なすぎて、なにか新しいアクションでも起こしてくれないと、証拠をそろえるのは無理だって言ってたわ」

 母上の表情が、
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