第二話 はじめての演奏その八
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「避けたいから」
「じゃあ。皆で」
「その場合はどうするかね」
「それじゃあだけれど」
琴乃はここでこう言った。
「練習するのがいいんじゃないかしら」
「練習なのね」
「うん。だって何でもやっていけば」
どうなるかとだ。琴乃は里香に話すのだった。
「上手になっていくじゃない。だからね」
「歌と演奏もなのね」
「やっていけば両方同時に上手にできるようになるよ」
明るく前向きにだ。琴乃は里香に話した。
「そうしていけばね。私だってね」
「琴乃ちゃんも?」
「私が中学の時にバスケ部だったのは言ったわよね」
「うん、それはね」
聞いたとだ。里香も答える。
「聞いてるわ」
「最初はドリブルなんて全然できなかったのよ」
中学一年の頃をだ。琴乃は笑って話した。
「全然ね。けれどね」
「練習してできるようになったの」
「そうなの」
笑顔で里香、そして他の三人に話す。
「何度も何度も練習して。シュートだってね」
「できるようになったのね」
「何でも練習すればできるから」
だからだというのだ。
「練習しよう。そうしよう」
「うん、それじゃあ」
里香が最初に頷いた。そうして。
他の三人もだ。それぞれ笑顔を見合わせて話した。
「そうね。分けるよりもね」
「一緒にやるのを続ければいいよな」
「最初は駄目でもね」
やっていけばだとだ。三人も言う。そうしてだった。
美優はすぐにだ。他のメンバーにこう言った。
「じゃあ早速な」
「うん、もう一度よね」
「練習ね」
「それするのね」
「琴乃ちゃんメインなのは変わらないけれどな」
だがそれでもだというのだ。
「あれだよ。あたし達もそれぞれ歌ってな」
「練習していくのね」
「ここは」
「ああ、そうしような」
これが美優の提案だった。
「そうしてお互いにチェックもしていこうな」
「練習するのと一緒にね」
彩夏がにこりとして美優の今の言葉に応えた。
「そうしてよね」
「ああ、そうすればいいだろ」
「そうしたら余計に腕があがるから」
「あたしにも言ってくれよ」
美優は遠慮するなとも言った。リーダーである自分に対してもだ。
「あたし言われて伸びるタイプだって兄貴に言われてるんだよ」
「お兄さんに?」
「口の悪い兄貴だけれどな」
こう言ってもだった。美優の顔は明るかった。
「それでもな。あたしは言われてそれでな」
「伸びるのね」
「そういうタイプなのね」
「自分でもそう思うからな」
だからだ。尚更だというのだ。
「遠慮はしないでくれよ」
「わかったわ。そこまで言うんならね」
景子が最初に笑顔でだ。美優に応えた。
「遠慮なく言うわ」
「ああ、それじゃあな」
「私もね」
そし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ