第14話
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よ、何で敵として追いましてんだよ!
テメェらなに勝手に見限ってんだよ!!
アイツの気持ちを何だと・・・・」
「うるっせえんだよ、ど素人が!!!」
「「!?」」
上条の言葉に神裂は感情を剥き出しにして叫ぶとそのまま上条に突っ込んでいく。
上条を守っていた弦結界は上条の手で破壊されている、麻生はすぐに弦を口にくわえてもう一度結界を張ろうとした。
しかし、神裂の動きが止まり突然麻生の方に振り返る。
「七閃!!」
先ほどとは比べ物にならないくらいの七つの斬撃の勢いが麻生に向かってくる。
麻生は神裂は上条を狙っている、と思い上条に結界を張ろうとしてたので完璧に不意をつかれる。
(まずい、結界が間に合わん。)
何とか刀で七閃を受け止めることが出来たが、その威力は凄まじく刀で受け止めているにも関わらず、そのまま後ろのビルの壁まで吹き飛んでしまう。
「麻生!!!」
壁にぶつかり砂煙は舞い上がり麻生の安否が分からないでいる。
その一瞬で神裂は上条に近づき容赦なく上条の脇腹を蹴り飛ばされ、そのまま二、三メートル吹き飛んでしまう。
腹の中から口の外へ、一気に血の味が溢れ、神裂は脚力だけで真上に三メートルも飛びあがりそのまま七天七刀の鞘で上条の腕を潰す。
「私達だって頑張ったよ、頑張ったんですよ!
春を過ごし夏を過ごし秋を過ごし冬を過ごし!
思い出を作っても忘れないようにたった一つの約束をして日記や写真を胸に抱かせて!!」
叫びながら電気ミシンの針のように鞘の先端が連続して降り注ぎ、腕、脚、胸に顔に次々と降り注ぐ鈍器が身体のあちこちを潰していく。
「それでもダメだったんですよ。
日記を見ても、アルバムの写真を眺めても・・・あの子はね、ゴメンなさいって言うんですよ。
それでも、一から思い出を作り直しても、何度繰り返しても、家族も、親友も、恋人も、全てゼロに還る。
私達は・・・もう耐えられません。
これ以上、彼女の笑顔を見続けるなんて、不可能です。」
何度も何度も味わっていく地獄のような在り方。
死ぬほどの不幸と、直後にそれを忘れて再び決められた不幸へ走っていく無残な姿。
だから神裂達は残酷な幸運を与えるよりできうる限り不幸を軽減する方法を選んだ。
初めからインデックスが失うべき「思い出」を持たなければ記憶を失う時のショックも減る、だから親友を捨てて「敵」である事を認めた。
しかし上条は奥歯を噛み締めて言った。
「ふ、ざけんな・・・・」
それに続かのように別の声も聞こえた。
「ああ、本当にふざけるな。」
その瞬間、神裂に向かって衝撃波が地面を抉りながら向かってくる。
神裂はそれを後ろに下がる事で避
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