第14話
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だからとうまをお願い。」
それを聞いた麻生はインデックスに返事を返さず上条の元に向かって行き、インデックスも麻生とは別の方角に走って行った。
「なぜ、貴方が此処に。
人払いの刻印が刻んであったはずです。」
神裂は七天七刀を構え、麻生に問いかける。
「残念だったな、ああいった俺自身に干渉してくる奴は自動補正がかかって俺には通じないんだよ。」
だが探すのに苦労した、と少し疲れた表情をする。
神裂は麻生の行動を観察していて、こちらから仕掛けなければ麻生は自分から向かっては来ないと判断していた。
(誰かが彼に少年を助けるように頼んだのか?
だが、一体誰が・・・・)
そこまで考えてようやく気付く、この一件に絡んでいる人間はごくわずかだからだ。
「お前が考えている通りだ。
俺はインデックスに上条を助けてほしいと頼まれたから此処に来たんだ。
そうじゃなかったら自分からは絶対に来ないよ。」
「インデックスは無事なのか!?」
地面に倒れながらも自分ではなく他人を心配する上条を見て麻生はため息を吐く。
「まぁ元気ではあったな。
上条、お前はその弦の結界からは出るなよ。
それは内側からなら簡単に崩れるように仕込んであるからな。
お前の右手とか関係なく触れるだけで結界が解けてしまう。
できれば、お前を連れてさっさと帰りたいのだがあの女性は簡単に通してくれなさそうだ。」
カツン、とブーツの音がこちらに一歩だけ迫ってくる音がして上条は神裂を見る。
さっきの表情とは違い真剣な面持ちでこちらに一歩ずつ歩いて来ている。
麻生も一歩ずつ神裂に向かって一歩一歩近づいていき、お互いの距離が約八メートルあたりで足が止まる。
「先ほどの七閃を防いだ技、お見事でした。」
「そりゃあどうも。」
「できれば貴方の方からあの少年を説得してもらえませんか?」
「俺もそうしたい所だけどあいつは俺なんかの説得で聞くような男じゃないぞ。
それはあんたが一番わかっていると思ったんだが。」
「そうですね、でしたら貴方を倒し、少年を倒し彼女を保護するまで。」
そして二人の間に言葉がなくなる。
「七閃。」
轟!!と七つの斬撃が麻生に襲いかかる。
先ほどとは違い加減なしの斬撃だったが、麻生は手に持っていた弦を口にくわえて引っ張り弦の束を空中に投げ捨てる。
「弦術、魔鏡。」
麻生が唱えると一本であった弦が七本に増え、さらに神裂の七閃と全く同じ軌道と勢いで神裂に襲いかかる。
同じ軌道と勢い通しがぶつかればその勢いは相殺される。
鋼糸と弦がぶつかり合いそのまま持ち主の所に戻る。
再び神裂は七閃を、麻生は
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