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万華鏡
第一話 五人その二
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ね。本当にね」
「じゃあ彩夏ちゃん。まずは部活に行ってね」
 何につけてもそれがはじまりだった。今は。
「それからね」
「色々とね」
「うん、お話しよう」
「さて。どうなるかしら」
 彩夏は微笑みになった。その微笑みはというと。
 琴乃、同性である彼女から見てもだ。こう言うものだった。
「何か彩夏ちゃんの笑顔って色っぽいよね」
「色っぽいって?」
「うん、そんな感じがするね」
 そのだ。彩夏の笑顔を見ての言葉だった。
「凄くね。綺麗だけれど」
「色っぽいのね」
「同じ歳よね、私達って」
「ええ、そうよ」
 その通りだとだ。彩夏もこのことはすぐに答える。
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