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万華鏡
第八話 それぞれの家でその十五
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何か」
「今回はね」
「四人共そうなったよな」
 そしてそれは四人共だった。
「色々イベントがあって」
「そうした場所にばっかり止まって」
「そうなっちまったな」
「そうだよね。けれどね」
 琴乃は笑いながら三人に話す。
「悪い結果じゃなかったわね」
「お金は出たけれど」
「それでもトータルで言うと」
「皆悪い結果じゃないよな」
「お金だけで決まらないのね」
 今度はこんなことも言う琴乃だった。
「こうしたことって」
「人生ってね」
「よく世の中金さえあればっていうけれどな」
 しかし実際はというのだ。
 そうした話をしながら四人は人生ゲームを治す。そうして奇麗になったところで景子が車座に座ってお互い顔を見合わせた中で話をした。
「人生ってお金だけじゃないってことね」
「そうよね。お金が貯まらなくてもね」
 それでもだというのだ。
「人生っていいよね」
「勝ち組負け組っていうけれどね」
 景子は琴乃と話す。
「そういうのってね」
「本人次第よね」
「どれだけお金があっても地位を築けても」
「それがそのまま勝ち組じゃないわよね」
「自分が満足できたかどうか」
 景子は言う。
「それで人生って決まるわよね」
「そうね。財産とか地位じゃなくて」
「自分が満足できたかどうかね」
「それが勝ち組なのかどうか」
「決めることよね」 
 こんなことも話してだった。四人は人生ゲームをなおした。
 そのうえでリビングに向かう。リビングにはもう料理があり美味そうな香りを出していた。彩夏も料理も見事なものだった。


第八話   完


                           2012・9・10
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