始まる祐人VS天災
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》るはずがない二人目が現れて焦りました? まぁ、アンタにとっては篠ノ之箒と紅椿を高みに導くために行った襲撃が俺の予想外の実力ですぐに倒れたことに焦り、嫌いなVTシステムを使ってまで俺を殺そうとするんですもんね。まぁ、俺はこうして生きてますけど」
そう言うと、画面の向こうにいる篠ノ之束は驚いていた。
『………君、何者?』
「あなたと織斑千冬を足して男にした感じですかね。まぁ、あなたよりも常識はありますけど」
『その言い方だと、まるで私が常識を持っていない言い方だね』
「まさか、自分が常識を持っていると思っているんですか? だったら織斑一夏同様に脳外科に行くことをオススメしますよ」
というか絶対に行くべきだろ。
『そういう君―――いや、全世界の人間が行くべきだろうね。まぁ、程度が低い医者の所に行っても無駄だろうけど』
「まだ普通の医者の方がいいんじゃないんですか? 使ってもらう人間の力量をちゃんと測らずにじゃじゃ馬を贈るような人間に俺は見てもらいたくないので」
『それ、遠回しに私のことを馬鹿にしてない?』
「遠回しにはしていませんよ。直接馬鹿にしています。というよりアンタは人間的には馬鹿だろ。それも一夏同様の」
今度は篠ノ之束は唖然とした。
「まぁ、向かう先は違いますがね。というよりアンタは餓鬼なんだな。男共に否定されて悔しくてミサイルを飛ばすとか頭大丈夫?」
『束さんの恩恵を使っている割には随分と偉そうな口を利くんだね。まぁいいや。どっちにしても君みたいな人間には死んでもらうから。ということでくーちゃん、後はよろしくね』
「わかりまし―――」
「ふ〜ん。今回はテメェ直接には来ねえんだな。いや、VTシステムが禁止になる前からそうか」
くー公(少女の名前)の手が止まると同時に、篠ノ之束がこっちを向いた。
『ねぇ、本当に君、何者なの? まさかクローンとかふざけた存在とか?』
「クローンがふざけた存在で、それをすべて消す………か。馬鹿じゃないの? いや、馬鹿―――というより、お前、人を辞めたんだ」
『まぁ、あんなロクデナシと一緒にされたくはないけど、君こそ何様のつもりなの? 束さんの恩恵を使っている分際で―――』
「プッ。大事な人間を見捨てる人間が何偉そうにしちゃってんの? ゴミ」
『もういい。くーちゃん、遠慮なく潰しちゃって!』
「わかりました、束様」
くー公の方から異様な熱を感知して―――俺を襲った。
『アッハハハハハハハ!! この天才束さんの邪魔をするとこうなるんだよ、ゴキブリ君♪』
スピーカーの方から声がする。というかまだいたのか。
「いえ、まだ生きてます」
『まっさかー(笑)
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