SAO編−白百合の刃−
SAO29-ヤンキーガール
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。ユリエールさんもなんか困っているし、混乱させてどうするのよ。
「そもそも、なんで清ましブス野郎がこんなところにいるんだよ!」
「清ましブス野郎っていう人なんかいるの? ついにバカを通りこして人の名前すら認識できなくなったのね」
「てめぇのことを言ってんだよ! バアアアアアアカアアアア!!」」
エックスが猿のようにキーキーとドウセツに突っかかっている間、私はユリエールさんにシンカーさんの件で訊きたいことが思いついたので話しかけた。
「ユリエールさん、シンカーさんの位置がどれくらいかわかります?」
「ちょっと待っててください」
ユリエールさんは左手を振ってマップを表示させる。ユリエールさんはシンカーさんとフレンド登録していうるので、現在位置を示すフレンドマーカーの光点を示した。
「シンカーさんの位置は数日間動いていません。多分……安全エリアにいるんだと思います」
「どれどれ……」
可視表示されているユリエールさんのマップを拝借。光点の道しるべは空白である故に道筋は進んでいかないとわからない。今のところは大丈夫だから問題ない。このままいけば普通にシンカーさんを救出できるのであろう。だから、イレギュラー的な問題が訪れないことを祈ろう。
「そこまで到達できれば、あとは結晶で離脱できますから……。すみません、もう少しだけお願いできますか?」
「あぁ、大丈夫大丈夫。ここで抜けるなんて無責任すぎるし、最後まで付き合いますよ」
「キリカさん……」
そう言うわけで先に進もうとした時、兄達の会話が耳に入ってきた。
「さっき良いアイテム手に入れたぜ」
「なんかいいもの出ているの?」
「おう」
視点を兄へと映し変える。兄がアスナにモンスタードロップしたアイテムを見せようとしているところだった。
……兄よ。兄にとっては良い物なんだろうけど、アスナにとっても良い物とは限らないんだよ。
「兄が良いアイテムってさ……これでしょ?」
兄の変わりにアイテム一覧から取り出したのは、赤黒い肉の塊。分類されると食材アイテムであるが、少々グロテスクな食材だ。当然、グロテスクな食材でもアスナの料理スキルにより美味な料理に生まれ変わる。
まぁ……本人が料理する気があればの話だけど。
「な……ナニソレ?」
「お、キリカわかっているな。これだよ、これ」
アスナが顔を引きつりながら言った赤黒い肉の塊。それは先ほどのカエルのモンスターから手に入れた食材であることは、残念なことに理解してしまう。
「カエルの肉。ゲテモノなほど旨いって言うからな」
「同感だ」
エックスが会話に入ってきて二度くらい頷いて、語り始めた。
「例えカエルだろうが、ヘビだろうが、アヒルでもクモでも、口
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