暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO29-ヤンキーガール
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 エックスだった。そしてユイちゃんは追い打ちと言うばかりにもう一度指摘した。

「…………」
 
 ユイちゃんに指摘されたエックスは清ました顔ながらも、表情を見せないように俯く。そしたら一気にユイちゃんの仮保護者であり、抱えているアスナに寄ってガンを飛ばした

「……おい、閃光の副団長さんよ? この子は、一体どういうことだ?」
「この子? この子はユイちゃんだよ。可愛いでしょ?」
「そう言うことじゃねぇよ、アホ! 事情は知らんがあんたがその子の保護者的立ち位置にいるなら、オレに失礼なことを言ったのに対してその子を叱れよな!」
「なによそれ、ユイちゃんは嘘つくような子じゃありません!」
「ならなんでコイツはオレが嘘ついたって言うんだよ! オレがいつ嘘をついたんだ!」

 一応ユイちゃんには「あの子」と自重していたのに、数秒で「コイツ」呼ばわりかよ。しかも、エックスはユイちゃんに対して、ヤーさんみたいな態度で接してくる。

「おい、小娘。次適当なことぬかしたらな、世にも恐ろしいおしおきしてやるからな。発言に注意しろ」

 エックスも大概だけどな。私も昔は口も態度も悪かったけど直せたんだから、エックスもこの機会に直せばいいのになぁ……。
 それは置いといて、エックスよ。ガラの悪いアンちゃんな口調で忠告しても、ユイちゃんは恐がることも笑うこともなくあんたを好意的に見えているわよ。
 そんなエックスは想像つかない反応に戸惑っているのは明確だった。

「……な、なんか言えよ。泣いたりとか怖がったりとか、ビクビク震えたりとかよ!」
「それは別に発言ではなく表現じゃない?」
「うっせ、白百合野郎! おめぇは黙ってろ!」

 口が悪いからって、女性に野郎って言うなよ。野郎はあんただ。あと何気に『白ばっか野郎』から呼び方変わっている。そこはいい加減名前で呼べよ。

「あのようにエックスは口も態度も悪いのですが、根は悪くなく、優しいので大丈夫です。安心してください」
「そ、そうなんですか?」

 エックスが困っている間にイチはユリエールさんを励ましつつフォローしていた。それを聞いたエックスはそれが気恥ずかしいので、衝動的に否定するような発言をする。

「イチ、てめぇ何言ってやがんだよ! なわけあるか! おい『軍』の奴、勘違いすんじゃねぇぞ!」
「エックス、落ちついて。そんな大声で言わなくても伝わるから」
「嘘つけよ! 明らかに話流すような発言だったじゃねぇか! だいたい、オレは好きでここに来ているわけでもなく、自分のためだけに仕方なく助っ人として来ているんであってだな」
「赤髪のお姉ちゃん嘘ついている」
「だぁぁぁぁぁっ! うっせよ! びびったりしろよオラ!」
「お姉ちゃん面白い」
「だがあぁぁぁぁぁっ!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ