暁 〜小説投稿サイト〜
自由気ままにリリカル記
十二話〜少し、お仕置きをしよう〜 3月24日修正
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
もあの英雄王の所有物と同じ物がまんま入っているのだから危険極まりない。

そうなると、ここで最も苦戦するのがリニスということになる。

縁とリニスの戦いを見るに、縁の特典はまず間違いなく【無限の剣製】でしかも、中身も金髪津神と同様に英雄衛宮と同じ物が元からコピーされるようにお願いをしたのだろう。
更に厄介なことに動きが平和な国で暮らしてきた人間のする動きではない。
明らかに幾多の戦場を潜り抜けてきた戦士の動きをする。
……だが、重心やら剣の振り方が甘かったりと基本的な部分が抜け落ちている所を見るに、大方経験でも頭に埋め込んで貰ったのだろう。


対するリニスはバリアジャケット以外には魔法を使用せず、地面を自らの足で奔走し、チャンスを見つけてはバインドやら魔力弾やらを使い、相手を牽制している。

まあ、これは仕様がない。俺の魔力量が少ないばかりに節約を強いられているらしい。
別に俺はバリアジャケットを維持出来る分の魔力さえ残っていれば問題は無い。
身体能力強化は魔臓から魔力で出来るのだから。
……今度教えようか。


「はあ。リニスの手助けでもするか。ルナ、セットアップ」
『了解です! やっと私の出番ですね!!』

ルナの弾むような声を聞きながら、浴衣からバリアジャケットへと変化していく。

浴衣から忍者が着るような黒装束。

顔全体を覆い隠すように巻かれている黒い包帯。

そして右手に持つのは黒塗りの短剣。


所謂、暗殺ご用達の装備だ。
今は深夜ということもあって、簡単に視認されることは無いだろう。
全くもって俺向きのデザインだ。


「……よし、いくぞ」

足に力と魔臓からの魔力を溜める。

足からはバチバチと電気が溢れる。

直線上にはリニスを追い詰め始めた縁。

生意気にも口説こうとしている。口説く対象の自由を徹底的に封じた上で、だ。

リニスの顎を手で上げて、無理矢理に唇を奪おうとしている。

どこのヤンキーだ。



『flash move』




だから……そんなヤンキーには……


「っぐ!! 何だ!?」



お仕置きだ。






「がああああぁぁぁああ!!!!!!??」



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ