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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二話        『稽古と料理』
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の料理魂が大いに揺さぶられる。
なによりこのお菓子。これも実は桃子さん謹製オリジナルらしい…。口に含んだ瞬間に芳醇な香りや味とともに気分も幸せになる錯覚さえする。

「とてもおいしい…」

自然に私はそう呟いていた。


◆◇―――――――――◇◆


士郎はシホがお菓子を一つ一つ丁寧に食べては笑顔を浮かべている姿に思わず目を向けていた。

(…いや、これは参った。まさかここまでシホちゃんが呆然としてしまうなんて。
桃子はシホちゃんの嘘偽りない発言にとっても嬉しそうだった。
気づけば私もシホちゃんのあまりの笑顔に目を奪われていたらしい…。
それに気づいて冷静に店内を見回してみるとまだ残っていたお客さんどころか恭也や美由希まで手を止めて見とれていた。
もともと異国の容姿で目立つ存在だからそんな笑顔を出したら余計に見とれてしまうのだろう…)


…将来はとても美人になるのだろうと、物思いに耽る士郎であった。




今日の営業が終了して家族一同で高町宅に帰っている途中にシホが口を開いて、

「あの…桃子さん。もしよかったらでいいんですけど、今度夜にでも私に食事を作らせてもらってもいいでしょうか? なにからなにまでしてもらって何も返せないのもイヤですから」
「いいわよ? それじゃ今度一緒に作りましょう」
「はい。それと私に桃子さんの料理の調理法を教えてくれませんか? 今まであんなにおいしい料理は食べたこともないし、私もあそこまでのものを作った事が無いので」
「ええ、いいわ。でもウチの秘伝だからそう簡単には教えないわよ?」
「承知しています。だから今は目標だけにしておきます。だからご教授お願いします」

シホはゆっくりと両手をスカートに合わせて添えてお辞儀をした。
その光景を見ていた美由希はというと、


「…もしかして、シホちゃんって料理も相当できちゃったりしちゃうのかな?」
「そのようだな。あれはただ美味しいというだけでなく桃子の腕に驚いたというものが含まれていた」
「うう…これじゃ私もうかうかしていられないよぉ…」

美由希が黄昏ていたのを恭也がなんとか慰めていた。
そして家に到着してなのはも合流し、その日に桃子はすぐにでもシホの腕前が知りたいらしくシホは外見とは裏腹に和食を作った。
中身は衛宮士郎なのだからしょうがないことなのだがそのギャップでとても喜んでもらってシホはまた笑顔を浮かべた。
その笑顔についつい和む桃子と男性陣だがなのはと美由希はシホのあまりの料理の腕に撃沈した。
なのは曰く、「お母さんの次に美味しいよ…」
美由希曰く、「いけない…! このままじゃ私置いてかれちゃう!?」
と、後日桃子に語ったと言う。

とうの桃子はというと、シホの料理になにかを感
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