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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二話        『稽古と料理』
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「うん、まぁこれが地なのかな? 正直気にしたことなかったわ(引っ張られてしまうんだからしょうがないし…)」

私は内心で愚痴りながらも表情には出さずになのはに食事を促した。
しばらくしてまたなのはが「うにゃあぁぁぁ!?」という奇声を上げ「遅刻だぁー!」といって桃子さんからお弁当を即座に受け取りリュックをしょって家を出て行った。

「なのはって落ち着きが無いんですね」
「まぁそれがあの子の可愛いところでもあるんだけどな」
「そうですか。なのはの事大切にしているんですね…」
「それは自慢の娘だからね。当然シホちゃんの事も大切に思っているよ」
「うッ…!?」

ま、まさかそう切り返してくるとは思わなかったわ。
周りを見れば桃子さん達もうんうんと頷いていて恥ずかしい気持ちになった。
その後、美由希さんに盛大に抱きしめられながらも学校の時間らしく恭也さん達を送った後、暇な時間が出来てしまいどうしようかと考え込んでいたら桃子さんが突然学校の話題を持ってきてくれた。

「シホちゃんって学校とかはいったことはあるの?」
「いえ、ですが独学ですけど高卒くらいの知識は持っていると思います」

高校時代は聖杯戦争後にリンに魔術とともにこっぴどく(ミスをしたらガンドとかガンドとか中国拳法とか…!)鍛えられて主席に近い成績で卒業した。
そして世界中を旅して語学に関しても特に問題ない。
歴史なんてものはなおさら私の魔術には必要不可欠なものなので心配ない。
体力に関しても今朝動かしてみたけど素体はイリヤだが、封印指定の最高の人形師・青崎橙子謹製の作品(アヴァロン込み)でハイスペックボディーらしく全然疲れは感じなかった。
なにより主に錬金の家系であるアインツベルンのイリヤの知識があるので数式なんて簡単。
今なら某アトラスの錬金術師…またの名を『有線式サトリ』に、吸血鬼解呪という無理難題っぽい内容を私の魔術が有効利用できるかもしれないという理由で固有結界を何度も発動させて隅々まで調べ上げられ、その等価交換として教えてもらったエーテライトと分割思考も前以上に使いこなせるかも…。
こう、糸で形だけ人の人形を作るくらいの事が…あ、知識にそんなのがあった…。
………落ち着け、思考が逸脱している。カット! カット! カット!!
…とにかく学校なんぞに行かなくても大丈夫…なんて、口が割れても言えるわけない。
後ろめたさを感じながらも妥当くらいの無難な返答をすると、桃子さんはニコッと笑顔を向けて、

「それじゃ今週の日曜なんだけどなのはも通っている私立聖祥大付属小学校って場所に転入試験を受けにいってもらってもいいかしら?」
「はい? え、私立ですか!? なにもそこまでして頂かなくても…! 私は公立でも十分…」
「遠慮しないの。もう家族なん
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