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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二話        『稽古と料理』
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の動きはあまり見た経験がないからいい勉強になったしな」
「うんうん。それにシホちゃん、剣を振るたびに緋色の髪が日の光で銀色に光っていてとっても綺麗だったよ」
「あ、ありがとうございます。でも私のは流派とかは特に無いですし、それにあまり褒められるような動きではありませんから」
「えー? どうして? あんなにいい動きをしていたのに…」
「美由希、察してあげなさい。シホちゃんの動きは確かに私もいいものだと思っている。
でも見た限りシホちゃんの二刀による攻防一体の剣技は戦場で多数の相手から生き抜くためだけのように特化されているんだ。
本場を知る私だからこそ分かるものだがな? シホちゃん、もしかして君はずっと戦場に身をおいていたのかい?」
「ずっと、という訳ではありませんが大体はそうでした」
「…そうか。野暮な話を聞いたね。話はもうこれくらいにして朝食を食べに行こうか。っと、そのまえに美由希とシホちゃんはお風呂に入ってきなさい」

やっぱり士郎さんはすごい…。たったあれだけで私の戦い方を見抜いてしまうなんて。
まぁそれはいいとして、また美由希さんが泣きながら抱きついてきたのでしばらく落ち着かせるのに苦労した。
お風呂の件に関しては…、特記として体は女の子でも心はまだ男性よりなので見るのも見られるのもとても恥ずかしかったといっておこう。
でも知識のおかげで女性の髪の洗い方もうまく出来たのでよしとしよう。
…ふと、これでいいのか? という疑問が頭を過ぎったがもうどうしようもないので慣れるしかないと諦めた。




ほどなくしてお風呂からあがり美由希さんのお古らしい下着と服を貸してもらいリビングに向かった。
そこではすでに桃子さんが朝食の用意を済ませて待ってくれていた様だ。
後風呂の恭也さんも着替えてやってきたので食事を始めようという雰囲気だけど…

「あれ…? あの、なのはは?」
「ああ、あの子ね…朝はとっても寝起きが悪いのよ」

美由希さんがすぐに返してくれたのですぐに納得する事が出来た。
そしてタイミングよくなのはが寝巻きのままリビングに入ってきた。

「おはよー…なの」
「ほら、なのは。早く顔を洗ってきなさい。シホちゃんの前ではしたないでしょ?」
「シホちゃん…? あ!」

寝ぼけ眼から一気に血が巡ったらしく眼を見開いてまるで猫のような悲鳴を上げながらなのはは洗面所まで向かっていった。
どうやら相当恥ずかしかったらしい…。
しばらくして制服に着替えたなのはは頬を赤くしながら、「お、おはようシホちゃん…」と微妙に照れを出して挨拶してきたので、

「ふふ…おはよう、なのは。慌てなくても大丈夫よ。まだ時間は十分あるから」
「ううぅ………恥ずかしいよぉ。でもシホちゃんってそういう喋り方もできるんだね
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