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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第二話        『稽古と料理』
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かると一息つき、

「よし!」

私はもう一度気合を入れて洗ってくれたらしい私が着ていたイリヤのに酷似した服の袖に腕を通す。
まだ女性初心者な為、この手の服装に慣れていないが…イリヤの女性としての知識も体や知識に染み付いていたためなんなく着る事が出来た。
そして廊下に出るとまだ朝の日が昇ったばかりだと言うのに渡り廊下の方から竹刀だろうか…? の打ち合う音が聞こえてくる。
まるで惹かれるようにそちらに向かうとそこには私にとって懐かしい道場というものがあった。
勝手で悪いと思ったが中を覗いてみるとなるほど、どうやら士郎さんが恭也さんと美由希さんに稽古をつけているみたいだ。
そういえば桃子さんとなのは以外は御神という流派を習っているらしい。
すると私が覗いている事に気づいた士郎さんが声をかけてきた。

「やぁシホちゃん、おはよう。もう体はいいのかい?」
「おはようございます。はい、一晩睡眠を取ったらすっかり疲労も抜けました」
「そうか。それよりどうしてこんな朝早くにこちらに来たんだい?」
「ちょっと物音がして気になって来てしまいました。もしよかったら隅のほうでいいので使わせてもらってもいいでしょうか? ちょっと訳ありで腕が鈍っていないか確かめたいので」
「うん、それくらいなら構わないよ」
「ありがとうございます」

恭也さんと美由希さんにも朝の挨拶をしてから、事情も知られていることだし私は干将・莫耶に似せた木の剣を刃を潰して投影して隅でならす様に少しずつだが動きを開始した。
…むー、やっぱり子供になったことでリーチが減ったことにより回転が鈍い。
そしてなにより体重が軽くて筋力は最高スペックだけあり平均の子供以上はあるが(中学生平均は越えている)、しかし踏ん張りが利かない。
…これは戦い方を少し変更した方がいいな。
そう、足りないなら補えばいい。この体に合った戦い方を検索。
重心を慎重にしかし常に変え続け、移動力をそのまま威力に変換。遠心力でもって速度をさらに倍に、踏み込みを上乗せしろ!
それからしばしこの体になれる為に、さらに元の“私”の型を保ちながらも新たな動きをシュミレーションし、狭い空間の中で如何にどう動くかあらゆる方法を模索する。

しばらくその作業を繰り返していたら気づいたら士郎さんだけでなく恭也さんと美由希さんも私の方をじっと観察するように見ていた。

「…あの、どうしましたか?」
「いや、なに。最初はなぜかぎこちなさがあったんだけど刀を振るたびに動きが良く精練されていっている感じでもう今では最初のぎこちなさが嘘のようになくなったから驚いていたんだよ」
「あはは…すみません。まだ慣れていなかったもので…。それと稽古を邪魔してしまってすみません」
「いや、俺は特に構わないよ。御神と違った流派
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