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忍術と食を極めし者
第2巻
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アスカの視線を感じとっていた。アスカがオスティアにくる前に警戒した長年の経験を持つラカンならともかくこの少年、本当に規格外である。

 本当に世界がプログラムのようにバグって発生した人間なんじゃないだろうか。



  ◆



 神威による時空間移動で王宮に潜入した俺はオスティア国王その人の目の前にいる。


 「何者だ貴様!? たった賊一人の進入を許すとは……兵は、兵は何をやっている!!」


 やれやれ。仮にも一国の王だろうにその賊一人を目にしただけで、これ程うろたえるとは。まあ、奴らの駒になりなさがるような王だからな仕方ないか。こんな不出来な王の相手をするだけ無駄だな、さっさやってしまおう。


 「……俺が何者など貴様には関係ないことだ。貴様は、ただ俺の質問に答えるだけでいい」

 ― 万華鏡写輪眼・月読!!

 「な、なにをい…………あ、ぅあ……」


 うちはイタチの月読は左眼なので右眼しか開いてない面をずらし左眼を王に見せ幻術にかける。俺の眼は、イタチの憧力による術の時間を操る月読の再現が可能。体感時間で時間を永久に感じる幻術内に精神を閉じ込めた。

 さあて、かの者が統べる組織の駒として持つ奴らの情報を我が憧力をもって全て洗いざらい吐いてもらおう。

 そう、はじまりの魔法使い『造物主』を長とし魔法世界を裏から動かず『完全なる世界』の情報をな。










 
 
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