第2巻
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と知ったら何をしているか探りを入れながら面白そうとかっていう理由で赤毛バカをふっかけてくるに違いない。
本当にどうするか。ラカンがいないことだし視線から勘で俺を見つけ出すようなことはおきんだろ。原作で知っているが、実際に奴らの実力を見といた方が良いだろうし。うむ、行くかオスティアへ。
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現在、ヘラス軍側に紛れ『黄昏の姫御子』を置き魔力無力化の防壁を張る塔近くに輪廻眼状態の木遁分身を潜ませ、自身の輪廻眼に木遁分身の視界情報を繋げ戦場を視ているのだが……本当にあの赤毛のバカは非常識だな。
「――走れ稲妻! いくぜっ!!千の雷=I?」
今使った鬼神兵を倒した『千の雷』がいい例だ。あの魔法は最上級古代魔法だというのに何だあれは。アンチョコに乗っている呪文の詠唱を適当に読んで術式が滅茶苦茶なのに魔力を力任せで流し込んだ魔法で、何故あそこまでの威力が出る。殲滅魔法だからといって、あんな滅茶苦茶な威力に普通はなるはずがない。
奴の息子である原作主人公のネギがラカンとの勝負で勝つためにラカンを調べた結果で分かった際に述べていた「戦場の経験もなく10代前半で戦争に出て結果を残したことが異常」的なことを言っていたことが実際に眼で視ると異常さを実感できる。
同じ天才でも努力と経験によって実力を得た青山詠春の方がマシだ。詠春は相手の力量を計算し戦っている。なのに赤毛のガキはセンスだけでやってのけてしまう。もっとも魔力が膨大でなければ芸当だがな。
さてと、せっかくオスティアに来たんだ国王に会っていこうとしよう。奴ら≠フ動向を知るには丁度いいしな。
◆
アスカが紅き翼を視る為に潜ませていた木遁分身の変化体を術を解き地に戻し『神威』で王宮に潜入した瞬間。
「……ん?」
紅き翼のリーダーの赤毛の少年ナギは木遁分身が只の木になり地に戻った場所に視線を向け振り向き足を止めた。
「おや、どうかしましたかナギ?」
「まさか調子にのりすぎて怪我でもしたんじゃないだろうな」
「うんなわけあるかよエーシュン。このオレ様がそんなヘマするかってんだ」
「ならどうしたんだ、急に足を止めて」
「視線を感じたんだよ視線を」
「……視線をですか?」
「ああ。アルとエーシュンは感じなかったのか?」
「いえ、私は感じませんでしたね……」
「俺も感じなかったな。お前の勘違いじゃないのかナギ」
最後の一瞬とはいえ、長い時を在り続けた魔導書アルビレオ・イマと職業柄気配に敏感であるはずの退魔の神鳴流を修める青山詠春の二人に勘づかせなかった
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