動く出来事
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本来死んでいるんだぞ?」
「馬鹿じゃないのオータム。この二人の前で兄さんの侮辱をしたらこうなることは普通に予想できることだっていうのに」
ナハトとノインが睨み、ノクトが呆れていた。
「二人とも、止めなさい」
「……了解」
「チェ、わかったよ」
二人はオータムを睨みながら銃をしまう。
「でも、あの人が生きてるのかぁ。うれしぃな」
「ナハト、だらしない」
「いいもん。またあの人に懐くもん」
ナハトがそう言うと、その場にいる全員が呆れた。
「それで二人とも、あなたたちが逃げたと言っていたあの孤島はどうだったの?」
スコールがナハトとノインに向けてそう言うと、二人は複雑そうに顔を背ける。
「結果から言うと、あの島を奪うのは無理だったよ」
「あら? どうして?」
「強力な結界が張り巡らされていたの。あれはおそらく篠ノ之束ね」
ノインがナハトの言葉を引き継いでそう言った。
みんながそれを聞いて悔しがる中、ノクトだけは違った。彼女だけは知っているからだ。あの基地施設がどうなっているかが。
(たぶん、兄さんだね)
あの兄なら、死体をちゃんと埋葬して綺麗に掃除して使っていそうだ。
(あの孤島を最後の要塞にしたか。なんとしてもコンタクトを取らないとね)
彼女は内心、笑っていた。
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