第八十一話 クワサンの謎
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のルートで決定だな」
「了解」
進撃ルートも決定した。こうしてロンド=ベルは瀋陽で補給を整えた後でモンゴルに向かうのであった。
「何ていうか予想通りだよな」
「ああ」
ケーン達はナデシコの食堂で話をしていた。
「ラーメンに餃子に炒飯」
「中華の定番だよな」
「けれど羊は中華の定番じゃないぞ」
ライトがケーンとタップに突っ込みを入れた。
「少なくとも日本の中華料理店じゃな」
「そういやそうだな」
タップがそれを聞いて納得する。
「それにこの焼き餃子だって日本だけだよな」
「そういやそうだ」
ケーンもそれを聞いて頷く。
「水餃子や蒸し餃子の方が多いよな」
「何で日本の中華料理店だけ焼き餃子なんだ?」
「それはこの東北独特の料理なんだよ」
サイサイシーが彼等にそう答えた。
「へえ、そうだったのか」
「ほら、日本人は昔ここに一杯いたよね」
「ああ」
「それで焼き餃子が餃子だって思ったんだよ。実際はここだけの変わった料理だったんだ」
「へえ、そうだったんだ」
「そりゃまた意外だな」
「あと麺も違うな」
ライトはラーメンを啜りながらサイシーに言った。
「東北の麺は油っこいな」
「寒いからね」
「そりゃまた。気が利いてるね」
「タップにとっちゃ敵だな、そりゃ」
「うるせえ。そういう御前だってどれだけ食ってるんだよ」
「俺か?俺はいいんだよ」
ケーンは羊の唐揚げを食べていた。
「太らない体質だからな」
「それで油断してたかあっという間に太っちまうぜ」
ヂボデーが油断している彼に対して言う。
「そうしたらリンダちゃんにもふられてな」
「そりゃまたご愁傷様ってことで」
「おめえ等同じ声で同時に言うんじゃねえよ」
ケーンはタップとヂボデーにこう言い返した。
「ったくよお、飯位まともに食いてえよな」
「おいおい、御前だってかなりしゃべっているじゃないか」
ライトが突っ込む。
「けれどよ」
「まあここは落ち着くんだな」
アルゴは八宝菜を食べていた。
「折角美味いものを食べているところだしな」
「そうですね。アルゴ=ガルスキーの言う通りです」
ジョルジュは優雅に中華料理を食べていた。少なくともケーン達のそれとは大きく違っていた。
「ここは料理を楽しみましょう」
「嬉しいなあ、そう言ってもらえると」
後ろからアキトの声が聞こえてきた。
「おっ、これアキトの作ったラーメンだったのか」
「ああ、そうだよ」
ケーンに応える。
「どうかな、今回は」
「中々いいんじゃないの?量も多いし」
「キャオは食べられればいいからね」
「おめえに言われたくはねえよ、アム」
「チャーシュー抜いて下さいね」
「綾波ってやっぱりお肉食べないんだね」
「ええ」
「シンジ君は平気なんですね」
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