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IS 〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
IS学園
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真紅狼の右腕は、鋭利な爪みたいになっていた。
「真紅狼、貴方、ISが使えるの?」
私がその呟きから、お母さんは何かを頭の中で計算し終わったのか真紅狼に迫る。
「真紅狼、ISを動かせてしまった以上、氷華と同じ学校に行くしかないわ。大丈夫! 費用は出してあげるから、行ってきなさい!!」
「いや、あの、ちょっ………」
「え? ちょっと不安? しょうがないわね、あちらの学園長さんにお願いして氷華ちゃんと同じ部屋にしてもらうから大丈夫よ!!」
「俺はそんn………………」
お母さんの怒涛のマシンガンで、真紅狼は呑み込まれて反論を一つも聞いてもらえずに真紅狼はIS学園に入学することとなった。
〜氷華side out〜
一週間後………………
〜真紅狼side〜
あのあと、俺は再度抗議にしに行ったが、完全に幽華さんは聞く耳持たず状態で話しすら切りだせなかった。
そして、次の日から氷華によるISの稼働練習が始まり、みっちり叩き込まれた。
………と言っても、基礎動作の中の基礎しか教えてもらっていないので、応用とかはまだやっていない。
そして、今日は俺のIS学園登校日である。
一応、制服に着替えているが…………どうも落ち着かない。
まず、色からダメだ。
白一色は嫌いだ。多少なりとも黒や赤の色はあるが、それでも落ち着かない。
ということで、今は俺がいつも着ている黒いコートを上から羽織ってる。
「………ここがIS学園よ、真紅狼」
「なんというか、監獄みたいだな」
校舎を囲むバカでかい壁、どこをどう見ても監獄にしか俺は見えない。
「さて、そろそろかしら………?」
『お嬢様!』
「あ、来た来た! 虚! 本音! こっちこっち!!」
「お嬢様、お久しぶりです。………して、こちらが?」
「ええ。今日から編入する蒼騎 真紅狼よ。一応、彼も私達、“更識家”の名を授かる予定だから」
「予定なのですか………?」
「うん、お母さんがね。ココ一週間、『学校に行く前に結婚しちゃいなさい!!』って言ってくるのがしつこくてね。………大変だったわ」
「あー、それはまた………」
二人はここ一週間の近況を語っていたが、俺は三人の関係を知りたかったので訊ねてみた。
「ところでよ、氷華とキミたちの関係って?」
「あ、申し遅れました。私、布仏 虚っていいます。こちらが、妹の本音です。どうぞ、お見知り置きを」
「あ、どうも。わざわざ」
「彼女達はね、代々更識家に仕えてくれた人達なのよ」
ということは、幼馴染ということか。
「よろしくね、あおむー」
「“あおむー”って俺の事か? 本音?」
「そうだよ〜」
本音は余った袖を振りながら、のほほん
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