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IS 〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
IS学園
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れで、話したいことって何かしら? 氷華ちゃん」
「真紅狼を学校に通わせようと思っているんだけど、どうかな?」
すると、真紅狼は一息ついてから、反応した。
「俺をか?」
「ええ、そうよ」
「いや、ここに住ませてもらってるだけでも有難いのに学校までってのは、ちょっとよ………」
真紅狼の表情は遠慮気味だった。
おそらくこれ以上、迷惑を掛けたくないのだろう。
すると、お母さんが喋った。
「あら、真紅狼。遠慮しなくてもいいのよ? 私達は“家族”なんだから」
「いや、それは予定ですよね? 俺が氷華と結婚すれば家族にはなりますけど………」
「あらいやだ、気が付いてたの?」
「そりゃ気が付きますよ、この二週間、さりげなく俺に将来の話とか少しでも聞き出して誘導するつもりでしたよね? 氷華と俺が結婚する方向へと」
「え、そんな話を真紅狼はお母さんとしてたの?」
初耳だわ、その話は。
「しかも、この二週間の間だけでも氷華とのハプニングが多いのも幽華さんの仕業ですよね?」
「………お母さん、本当なの?」
真紅狼とのドッキングはこの二週間だけで二桁は優に超えていた。
お互い、色々と見られている。
真紅狼はあまり恥ずかしくないらしいが、私はそれなりに恥ずかしかった。
私も恋する乙女なのだ。それなりに恥じらいはある。
「………だって、しょうがないじゃない。氷華の為を思ってやったのよ?」
「私の為?」
「氷華の元にはね………? 既に何通か『お見合いをしませんか?』っていう手紙が来てるのよ? でも、その相手はどれもこれもまともな男じゃない。それに比べて、真紅狼は色々と完璧だし、氷華ちゃんと結婚してくれたら嬉しいのよ」
「………お母さん」
お母さんがそこまで私の事を考えているなんて知らなかった。
私はお母さんに言おうとした時にその後の言葉で全てがふいになった
「……だからね、真紅狼と氷華ちゃんは今すぐ結婚すべきなのよ!!」
「「いやいや、その理論はおかしい」」
折角、良い雰囲気をお母さんはなんで壊すんだろうか。
というか、なんでこんな話まで脱線しているんだろうか?
元はと言えば、真紅狼を学校に入れることだ。
「で、真紅狼。どう、一緒に行かない?」
「だいたい、氷華が通ってる学校って“IS”を扱う場所なんだろ? “男”の俺じゃ無理じゃね?」
そうだった。
真紅狼は男なので、基本的に“IS”を動かせない。
その事を言われてから、気が付いた。
私は残念と思っていたその時、真紅狼の腕が突然変化した。
そして、その姿を見て口が塞がらなかった。
「ん? どうした? ………って、うおっ?! なんだこりゃ!!?」
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