暁 〜小説投稿サイト〜
IS  〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
IS学園
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
〜真紅狼side〜
一緒に住むこととなった日からすでに二週間が過ぎた。
最初は色々と手間が掛かった。
なにせ、女の園に男が一人突然入ってきたのだ、色んな場所でばったりと出くわすことが多かった。
定番から枠外まで色々とあったのだ。
………洗濯物とかも、ちょっとしたハプニングが起きたんだよ。
と、言っても更識家にも俺以外の男は居るにはいるらしいが、全員家に帰って来ることは滅多にないらしい。
誰もが、会社で寝泊まりしているらしい。このご時世故に、男は駆り出されることが多い。と、幽華さんは言っていた。


「………氷華〜、朝だから起きろ〜」
「うぅ〜ん、あと5分待ってぇ〜」
「朝ごはん冷めるぞ?」
「眠〜〜い」


そう言って、剥がした布団を再び引っ張って潜り込んでしまった。
こうなっては、自力で出てくることは難しい。
しょうがない、いつもの手でいくか。


「なら、仕方がない。折角、朝早く起きて俺の手料理を氷華に食べてもらおうと思ったのだがしょうがないか。だって、氷華は起きてこないんだし………全て幽華さんに食べてもらうとしよう」


と、俺はワザと呟くと刹那………


ガバッ!


「起きる!!」
「はい、お早う」
「お早う、真紅狼。今日の朝ごはんは何?」
「普通に白いご飯とみそ汁だよ。卵焼きを創ったな、ダシときだけど」
「真紅狼が創る料理は、私達“女”にとって優しい料理なのよ! お母さん、真紅狼の料理を食べ始めてから、プロポーションが最近よくなって来てるし………」


そう、俺の料理は何故かそういう傾向にあるらしく、更識家に大人気。特に女性が中心だが。
実際に、幽華さんのスリーサイズは、大きくなる所は大きくなり、締まる所は締まったらしい。
それから、週に四回は俺が朝御飯と晩御飯を創るようになった。


「早くいこ、真紅狼! お母さんが全部食べてしまわない内に」


氷華は起きて間もないのに、満面の笑みを俺に向けてくる。
………まったく、そんな笑みをされるとこっちは恥ずかしいんだがなぁ。


「ああ、行こうか」


俺達は、幽華さんが待っている和室に向かった。
〜真紅狼side out〜


〜氷華side〜
いつも通りに三人で朝ご飯を食べ終えた私達は、食器を片づける。
真紅狼は、食器を洗っている。
その間に、私はこの二週間で考えたことをお母さんと真紅狼に打ち明けることにした。


キュッ!


打ち明けようとした瞬間、真紅狼が水道を止めて、食器洗いを終えてこちらにやって来ていたので、話すことにした。


「お母さん、真紅狼。話したいことがあるの」
「あらあら、どうしたの?」
「ほら、お茶。幽華さんもどうぞ」
「ありがと。そ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ