第二話 嫉妬その九
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お姉ちゃんいつも言ってるの」
ここでもだった。愛実は姉のことを話した。彼女にとってはかけがえのない大切な、そして大好きな姉のことをだ。
「お化粧とかよりもね」
「お風呂やお掃除の方がなのね」
「そう。女の子を奇麗にするってね」
「愛子さんらしい言葉ね」
「そうでしょ。だから私もね」
愛実自身もだというのだ。そうして。
自分のその黒く長い髪を左手で横に掻き分けてだ。こう言ったのである。
「髪の毛もね」
「愛実ちゃんの髪の毛ってとても奇麗よね」
「うん。いつも丁寧に洗ってるの」
掻き分けるとそこからシャンプーの香りがする。それは聖花にも届いた。
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