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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第5話 報告書再提出?貴族は屑が多すぎです!!
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馬では、火を付けた後に幻獣や魔獣・亜人から逃げる事は不可能です。よって、やれと言われて引き受ける者は居ないでしょう。

 ですが今回は、それらを犯人探しの名目ですべて無視できます。

 どうにかして“アホ貴族が犯人で流民は被害者である”と、認めさせなければドリュアス家は終わります。

「兎に角、分かっている事をまとめてみましょう。アズロックからも、手紙が来ているし」

 母上の言に私は頷きました。

 そもそもこのような状況になったのは、アホ貴族が原因です。どうしてこれ程の状況があるのに、魔の森へファイヤーボールなど打ち込んだのでしょうか?

 流民達の話をまとめると、こうなります。


 ドリュアス領を出て、南のガリア国境へ向かい、道のり四分の一程の場所にある村が今回の惨劇の舞台である。

 その村の西側に、魔の森拡大防止の為の砦が在った。この砦のおかげで、住民は亜人の被害に怯える事なく暮らしていた。

 その日、亜人討伐の祝賀会が砦で行われていた。貴族は例外なく酒が入り酔っていた。些細な事から貴族が口論を始め、それが諍いに……終には決闘騒ぎにまで発展し魔法を使い始めた。

 そうこうしている内に、一人の貴族が放とうとしたファイヤーボールの制御に失敗。魔の森に着弾していしまう。威力自体は大した事が無かったものの、運悪く近くにマンティコアが居た。

 マンティコアは反撃の為砦を攻撃。砦の貴族と交戦状態になる。

 当然、砦に複数の貴族(メイジ)が居た事から、交戦は派手なものになる。魔法が流れ弾となり、次々に魔の森に着弾した。

 そうなると当然、魔の森から次々に幻獣・魔獣の増援が現れ群れを生す事となる。群れはどんどん大きくなり、最終的な数は30頭を超えていた。

 一方で平民達の動きだが、交戦開始直後に砦で働いていた村人が逃げ出した。

 村人は村に逃げ帰り、危険を知らせる事に成功する。報告を聞いた村長の判断は早く、村人達は早々に避難を開始。

 だが悪い事に、亜人がこの混乱に乗じて砦に攻め込んできた。ここで砦の士気は完全に瓦解。逃げ出す者が出始めた。

 やがて亜人達は、村にたどり着き荒らし始める。

 全て終わったのは、朝日が昇ってからだった。

 亜人が去った後、村を見てみると既に所々木が生え始めていた。

 村人達は、村を棄てる事を決断。

 一部はモンモランシ領へ逃げたが、殆どの者がドリュアス領へ。

 当初86人いた流民は、亜人の襲撃で次々に数を減らし、最終的には63人しか生きてドリュアス領へたどり着けなかった。犠牲になった、23人の中には高齢だった村長も含まれていた。

 以上が事の顛末である。

(ハードです。ハードすぎます。そして村長。貴族よ
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