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八条学園怪異譚
第十一話 池の怪その三
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んできた人間の言葉であるがその感じは決していいものではなかった。
「凄く暗いかおかしいんじゃないかっていう」
「そのどっちかなのね」
「それしかないから」
 だからだというのだ。
「中期までは違うのよ」
「けれど末期はそうなのね」
「何か急に作風が変わって」
 抱えていた恐怖や苦悩が表面化した為だと言われている。
「それで後はね」
「自殺するまではなのね」
「そう、酷いことになってるから」
「何か読まない方がいいかしら」
「だから。初期か中期の作品まではいいから」
 羅生門や鼻がそれにあたる。
「是非読んでみて」
「そういえば私これまで文学作品って読んだことないわね」
「そうなの」
「本っていったらライトノベルだから」
「どんなの読むの?」
「まあ色々」
 読むジャンルにはこだわらないというのだ。
「ファンタジー系でもコメディーでもね」
「恋愛ものとかも?」
「面白ければ何でも読むから」
「そうなのね」
「聖花ちゃんもライトノベル読むでしょ」
「それが原作の漫画もね」 
 聖花も聖花でライトノベルに凝っている。ライトノベルを馬鹿にする者もいるがこれもまた文化なのである。
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