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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第一話        『異世界。溶かされる心』
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いないなら覚えていないでそのまま忘れておいてほしかったんだけどね…実は君は空から降ってきたんだよ」
「降ってきた…?」
「うん。私達はある流派を持っている家でね。
ちょうど恭也、美由希と三人とで裏山で修行していたところに、空が急に七色に光りだしてね。
それが収まったと思ったら君が50メートルくらいかな? …それくらいの場所に浮いていて、そのまま一気に落ちてきたんだ。
それでなんとか受け止めようと走ったが間に合わずに君は地面に思いっきり叩きつけられちゃって正直あの時は間に合わなかった…という後悔が頭を過ぎったよ」
「そうだね。私もシホちゃんの惨状を見たときは思わず目を逸らしちゃったから…」
「美由希は俺の胸で思いっきり泣いていたもんな」
「恭ちゃんも凄い顔で硬直していたでしょ!?」
「こら、二人ともやめなさい! シホちゃんの話が聞けないでしょ!」

桃子が二人を叱ってすぐに二人は静かになった。
もういいかと思ったらしきシホちゃんまた話を再会してきた。

「それで傷はどんな感じだったんですか…?」
「うん、そうだね。頭部は奇跡的に無事だったんだけど、まず両手足が複雑骨折で私達のツテの病院で見てもらったところ胸の骨にもかなりひびが入っていて非常に危険な状態だったんだよ」
「自分のことながらよく私無事でしたね…」
「まったくだ…それでかなり危険な状態だったのは確かだった。
だけど、病室で突然窓の外から謎の光が降り注いできて何事かと思ったけどすぐにその光は止んで、再度体を調べてみてもらったところ外傷どころか中身の骨折すべて治っていたんだよ」
「きっと大師父の仕業かな…?」
「大師父…?」

ここでシホちゃんから興味深い台詞が聞こえてきた。
そしてシホちゃんも「あっ!」という顔になって頬を赤くしていた。
うむ、先ほどまでの冷静さが嘘のようにうろたえだしたね。まるでなのはみたいだ。


◆◇―――――――――◇◆


Side シホ・E・シュバインオーグ


…失敗したな。大師父のことがつい言葉に出てしまった。
まぁ、これくらいならカバーストーリーでどうにかなるかしらね?
私は顔の赤みがまだ抜けていないが、一度咳き込みをしてその場を無かったことにして、

「そうだったんですか。助けてくださってありがとうございます」
「いや、いいんだよ。それに結局は間に合わなかったしね。それでさっきの件もなかったことにしてあげるよ」
「助かります。それじゃ次は私が話しますね。結論から言えば私はこことはまったく違う世界の人間です」
「別世界…?」
「はい。正確には平行世界ともいいますけど…私は元の世界では魔術師というものでした」
「オカルトとかそういったものの類の…?」
「そうですね美由希さん。まぁ近からず
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