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【完結】剣製の魔法少女戦記
第零章 始まり
プロローグ      『剣製(少女)は世界を越えて…』
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肉体損傷無し。
肉体年齢9歳。
魔術回路27本正常稼働。強化、投影、問題なく使用可能。
無限の剣製正常封印。
及び別のメイン魔術回路200本、サブ魔術回路左右100本、計400本正常稼働。
アインツベルンの魔術を使用可能。
魔術の使える範囲が大幅に増大。
全て遠き理想郷(アヴァロン)の存在を確認。現在正常に稼動中。
鞘に魔力を流すことにより傷の修復が可能。
副産物として老化遅延の効果が追加。
口調、仕草ともに素体に引かれ気味。元の動作は意識しないと使用は困難。



「んんー? まず肉体年齢が9歳?」
「ああ、それは遠坂の話によるとお前には剣、いや武の才能がないと聞く。だから最高のスペックを活かす為にまだ成長段階がちょうどいい位の歳にした。
それなら今からでもなにか一つは二流ではなく一流になれることができるだろう」

橙子さんが律儀に応えてくれた。
しかし、確かに素晴らしいスペックだな。
まぁ、基本私の戦い方は変わらないと思うが。

「まぁそれはいいんだけど、イリヤって聖杯の部分がなくなっても魔術回路メインとサブで合計400本もあったのね…。
それに私の魔術回路とは別物扱いらしくて投影とは別に、アインツベルンの蓄積してきた魔術が使用可能になったわ。それに今の口調と仕草だけどどうやらイリヤに引かれ気味らしいのよ」
「なるほどね。それじゃもしかして女性としての知識もあるわけなの?」
「ええ、そうみたいね。でもね、そんな問題は別にいいのよ。それよりもなんでアヴァロンが私の体の中にあるの!? セイバーに返したはずでしょ!?」
「ああ、それね。アインツベルンはコーンウォールから発掘したっていうからもしかしたらって思って大師父と一緒に調べたらまた発見したのよ」
「なんでよ…」
「あんたの口癖まで女性になっちゃったわね。なんだかお持ち帰りしたくなってきたわ」

ちょ!? いきなり不穏な発言は控えてくれないかな? 本気で怖気が走った!
大師父と橙子さんも一緒に頷かないでください!

「それより士郎、私達のお膳立てはここまでよ。後はあなたの好きなように生きて。でも自分の幸せもちゃんと見つけるのよ?」
「分かっているわ。イリヤの願いだから努力する」
「ならいいわ。それでは大師父、お願いします」
「うむ。それでは衛宮士郎…いや、もうこの名はお主には相応しくない。よって平行世界でお主が女性として生まれてきた場合につけられた“シホ”という名でこれからを過ごすんじゃ。
それと苗字じゃが今の容姿で日本名だけではさすがにおかしいから、宝石剣も使用できることじゃし特別にシュバインオーグを名乗ることを許そう。
よって、今からお主の名は『シホ・E・シュバインオーグ』じゃ。どうじゃ? なかなかきまっておると思うが…
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