第三十七話 魔王
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ス様のクイーンでもありますので、主にも報告しました」
グレイフィアの話にサーゼクスが続ける。
「報告を受けた私は魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の授業参観に参加したかったのだよ。勿論、父上にも報告してある。それにこれはある意味仕事でもあるんだよ」
「どう言う事?お兄様」
「今度の会談はこの学園で執り行おうと思っていてね。その下見でもあるんだよ」
「っ!?ここで?本当に?」
「ああ。この学園には何かしらの縁があるようだ。私の妹、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、聖剣デュランダル使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇が襲来してきた。これは偶然とは考えられない事象だ。様々な力が入り混じっている。そのうねりが強くなってるのが兵藤一誠くん・・・赤龍帝だと思うが?」
サーゼクスは一誠に目を向けた。一誠は魔王であるサーゼクスに見られ少し緊張しているみたいだ。
「そして彼、黒神闇慈・・・黒衣の死神もね」
「・・・」
今度は闇慈に視線を移したが、闇慈は何時変わらず態度を変えなかった。
「君の力は本当に興味深い。先の大戦の英雄・・・コカビエルを完膚ないまでに叩きのめしたのだからね。君は悪魔にはならないのかい?」
「・・・僕は悪魔にはなりません。貴方のような人が居る限りはね」
闇慈のサーゼクスに対する暴言に近いこと聞いたリアスは少し声を張り上げて言った。
「アンジ!!貴方、お兄様に何て事を!!」
「思ったことを言って何が悪いんですか?リアス先輩。僕は悪魔じゃない。それに僕はこの人のやったことをまだ許してはいませんよ」
「お兄様が一体何をやったと言うの!?」
「忘れたとは言わせませんよ!!部長!!」
闇慈の少し殺気の入った怒声に周りは少し緊張が走った。
「この人が魔王になったせいで部長がどれ程つらい思いをしたか。しかも、人生の中で最も大切なことを『ゲーム』で解決しようとしたこの人を僕は許すわけには行きません!!例えそれが魔王であろうと、部長の兄であろうと!!」
「アンジ・・・貴方」
「君の話はよく分かったよ、アンジくん」
そう言うとサーゼクスが闇慈に近寄った。
「あの件に関しては私も父上も深く反省している。君の言うとおり、力で解決しても何も解決しなかった。君の意見は正しいよ。本当に悪かった」
闇慈はしばらくサーゼクスの眼を見て、口を開いた。
「その言葉が嘘じゃないことを信じています。それから・・・」
闇慈はサーゼクスの足元に跪き、頭を下げた。
「今までの貴方を罵る言動。お許し下さい」
「君が怒るのも最もだ。頭を上げてくれ、アンジくん」
「ありがとうございます」
そう言うと闇
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