暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
世界樹攻略編
Period1―安らかな休息
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び、『二天一流』に磨きを掛けている。免許皆伝も近いのではないだろうか。




「沙良」

「はい」

「お前が気にすることではない。これからその時間を刻めばいいんだ」

「………!!」


沙良は気にしていた。俺がキリト達と共有していた時間を知らないことを。今日のオフ会も隅の方で静かに傍観していただけだった……。


「しかし、あの世界は、もう…「違う」…え?」


セラの手を引き、空へ飛び出す。高く、高く、暗黒の中へ浮かぶ月


――いや、城へと――



「……あれは!!」


ゴーン、ゴーンと重々しく響く鐘の音。その音源には、巨大な城が浮かんでいた。


「浮遊城アインクラッド。水城家次期当主候補二位である俺すら落とせなかった、難攻不落の城だ」


セラがはっ、と顔を上げる。


「……お兄様、では……?」

「ま、片手間にな。ジジイのお遊びにも少し付き合ってやる。だからな、セラ」


巨大な城をバックにレイはセラに不敵に笑い掛け、言った。


「目指すは最上層の100層。お前の力が必要だ。手伝ってくれ」


その紅い目に抱くのは強い意志を持った輝き。彼女の尊敬する兄のそれだった。


「……はい!!」





2人はさらに加速し、城を目掛けて上昇していく。


途端に下から迫ってくる大集団。キリトやアスナ、リズ、シリカ、クライン、エギルそしてオラトリオの面々。

アスナと手を繋ぐリーファ。その後ろにはセイン、ハンニャ、アルセ、レックスに騎乗するヴィレッタ。各種族の領主達もいる。


リーファがセラに近寄り、手を繋いで空へ舞い上がる。


「おい、レイ。ボス部屋までのポップ枯渇させてこいよ。今日中に一層終わらそうぜ」

「やだよ。お前がやれ」


キリトとくだらないやり取りをしていると、アスナがあの時のことを思い出したのか、クスッと笑って言う。


「頑張ってね。2人とも」

「「ええー……」」









――こうして、戦士達の長い長い戦いは一時の安らぎを得た。










―THE END FAILYDANCE―








―GO FOR THE NEXT!!―



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