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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十三話 若き聖十大魔道ジークレイン&ウルティアの思惑
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という物言いを! この方は若くして聖十大魔道に認定され評議院にも席を置くジークレイン様だぞっ!」

 跪いていた奴が慌てて俺達に注意をしてきた。急に会話に入ってくるなよ、驚くだろ。それにしても聖十大魔道って確か大陸で特に優れた10人の魔導士のことを指す称号だったな。マカロフもこの称号保持者だが……この年若い男がマカロフレベルとは到底考えられない。ピンキリってやつか?DBでこのジークレインという男を調べようとしても思念体のためかまったく情報が掴めない。

「君達が言っているのは弟のことだろうね。実は俺も探していてね。もし見つかったら教えてくれよ……誰にも言わずに、ね」

「弟だとッ!? そんなもの信じられるかっ!」

 俺のDBの効果をエルザは力任せに破り、ジークレインに襲い掛かるが思念体のためすり抜けてしまった。思念体とわかって俺もエルザを再度抑えることは止めた。それにエルザの言う通りさすがにそう簡単に信じるわけにはいかない……がこれ以上考えていても仕方の無いことだと思い、エルザとジークレインが何やら会話している間にさっきから俺を見て驚いた表情をしている女性に話かける。

「俺の顔に見覚えでもあるのか? 驚いた顔をしているが」

「い、いえ、あの有名な金髪の悪魔と恐れられている者がこれほど若いとは思いませんでしたので」

「お前も十分若いと思うがな。あの男と共にいるんだ、それなりの立場なんだろ?」


 えぇ、と微笑みながらも先程と変わらず俺を観察し続けている。美人に見つめられるのは悪い気はしないが判らないことだらけでイラついてきた。それにあの有名なって何だ。俺はいつの間にかギルド内だけで言われていた金髪の悪魔が大陸に浸透したとでも言うつもりか……あの連行されたときに怯えていた兵士達を思うと、言うつもりなんだろうな。しかも極めて物騒な逸話つきに違いない。尾ひれがどこまで付いてるのかは知らんが。

 俺はこのままでは埒が明かないと思い睨みあっているというよりエルザが一方的に睨んでいるだけだが、そのエルザの手を強引に取りそのまま面倒な裁判が行われる部屋へと向かった。……睨みを利かせていた時もそれはそれで良かったが今の顔を赤らめているエルザのほうが良いなと平和な思考をしながらその場を離れた。勿論エルザには気がつかれないよう最後に思いっきりの殺気を置き土産に。






side out

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇







 ジークレインとウルティアと呼ばれる女性はその場から離れていった二人の男女が完全にいなくなったことを確認した後、まるで密談でもするかのように会話をしていた。その時先程の笑顔はもう無いが。

「闇ギルドを利用して彼の実力を見ようと思ったが、力の一端すら見
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