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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十三話 若き聖十大魔道ジークレイン&ウルティアの思惑
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の仕業であることがわかった。
理由までは分からないが捕獲し脱走したモンスターらしい。そして闇ギルドからしてみればせっかく捕らえたそのモンスターを討伐されたくはなく、結果的に俺達に襲い掛かってきた。元々討伐の依頼はエルザ単独で行う予定だったので俺はその闇ギルドを相手取った。さすがのエルザもS級で依頼されたモンスターと闇ギルドの両者を相手にするのは厳しいだろう。
俺は襲い掛かってくる闇ギルドの連中をDBを使用せず一網打尽にした。……弱い。弱すぎる。あの凶悪モンスターを捕まえられたとは到底思えないほどの弱さだった。もしかするとこいつらは下っ端なのかもしれない。より強い奴が周囲に隠れ潜んでいる可能性もあったので透視DBで周囲を見渡したが誰も居ない。……誰もいないが何か見られているような気配がした。まだ何か裏がありそうだが、今はエルザを見守るとしよう。
十メートルはありそうな巨大な生物相手に引けをとらない戦闘をしているがまだ時間が掛かりそうだと思い、椅子とテーブルとワインを最上級DB【ワープロード】によって取り出す。これは瞬間移動のDBでかなり便利なDBだが、最上級だけあって昔は多様するとDBPがすぐに底を尽きてしまったものだが、今はそれほど影響がなくなってきている。DBは使えば使うほど熟練度が増し使用効果が上がりDBPの消費も抑えられる。
脚を組みながらワイングラス片手にするにはあまりに不釣合いな場所であり場面であろうが、俺は気にせず飲み続けた。エルザはあらゆる鎧と武器を駆使して、まるで御伽噺に登場する主人公のようにそのモンスターに立ち向かっている。モンスターはもうすでにボロボロの状態であり、エルザは掠り傷はあるものの圧倒的だ。
換装と呼ばれる魔法を使っているのだが、従来の換装とは違いエルザは武器だけではなく鎧や衣服まで別次元から取り出すことができる。装備によっては優雅に舞い、時には怒涛の追撃をするためその様は芸術だと思う。……俺とは正反対だ。俺は圧倒的な火力で全てを破壊しつくしてしまう。少しは見習うべきか? いや、無理だろうな。俺には出来ない戦闘の仕方だ。
そんなことを考えていたらあっという間にエルザはそのモンスターを倒していた。さすがだと思う。S級にしては弱い部類のモンスターだがそれでも十分強い。こいつもまさか十五歳の女の子に負けるとは思っても見なかっただろうなとその死骸を見ながら思う。一瞬の油断が命取りだ……今更学んでも遅いけどな。油断と余裕を履き違えるとこうなるという良い見本だ。
「よくやったなエルザ。まさかここまで強くなってるとは思わなかった」
「ルシアに追いつこうと努力しているからな。これぐらいは当然だ。いつかはルシアの隣に立って後ろを任せてもらえるよう強くなるさ」
今でも十分な
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