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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第3話 親子のカタチ
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。そこから理論を、組み立てて行きます。

「父上。母上。あくまで仮説なのですが、聞いていただけますか?」

 二人が頷くのを確認してから、私は口を開きました。

「魂と輪廻転生の話は、以前したと思います。この話は、更にその先を推論したものです」

 そう言って、私は話し始めます。まだ推論が完璧では無いので、説明もつっかえつっかえでした。

 話を要約すると、母親が子供を身ごもった時、魂を輪廻の環からどうやって引っ張ってくるのか? と言う物です。

 父上と母上も、難しい顔になりました。

 それを踏まえた上で、秘密は母体にあるのではと推論しました。ここまでは、父上と母上の理解を得られたようです。二人とも頷いてくれました。

 そして母体は一種の魂召喚の為の、魔法陣のような役目を追うのではないか? と、続けます。その前提でこの秘薬により、母上の体調が回復した理由を推論してみました。

「魔力とは、精神力であり生命力です。この秘薬を飲む事により、魂召喚の為の魔法陣作成に使われていた生命力が解放されたから、母上の体調が回復したのではないでしょうか?」

 ここで母上の表情が消えました。……怖いです。滅茶苦茶怖いです。その表情止めてください。父上も、もの凄く怒ってます。しかし此処で言葉を止める事は出来ません。この推論が正しい場合、如何なるかを口に出して答えました。

「この秘薬により、魂の召喚が不完全になります。そこで、無理やり召喚された魂は、欠けてしまい消滅します。魂の無い赤子は、衰弱し産声も上げる事無く死んでしまうのではないでしょうか?」

 推論の結果を、一気に言い切りました。……ん? 母上が何か呟いてる?

「ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!ペドロ殺す!!…………………………………………」

 これには私と父上も、流石に引きます。勘弁してください。ここから先の話が、出来ないじゃないですか。とりあえず、現実逃避した私は母上を無視して話を続けました。

 この秘薬の効果は、立証されていません。母体には薬になり、胎児には致死の毒となる。こんな、秘薬の効果を立証するには、それこそ人体実験しかありません。それは始祖ブリミルの名において、否定されるでしょう。また、何処にでもある秘薬です。証拠を見つけるのは、ほぼ不可能と言って良いでしょう。


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