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リリカルってなんですか?
空白期(無印〜A's)
第二十六話 転
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と欠点がある。誰でも使えるからこそ、人数を集めれば戦力になる。それが利点であり、欠点だ。僕たちの世界は、その利点を重視し、魔法世界は、その欠点を重視した。だから、魔法世界では質量兵器が、違法なのだ。

 だが、代用したエネルギーである魔法はより厄介な代物だったという話だ。なにせ才能に左右されるのだから。数をそろえれば、必ず一定数が確保できるわけではない。むしろ、必要数量をそろえる事が難しいのだろう。なのはちゃんクラスの高魔力ランカーだって、そう簡単には揃わない。

 だから、優先度が高い順に割り振られる。その結果が、陸と海の格差であり、先ほどのような驚愕に繋がったのだろう。

「だいたいの事情は分かりました。それで、これから僕たちはどうしたらいいですか?」

 これからの立ち振る舞いが一切不明だった。少なくとも、あの視線の中に混じって同じように魔法の練習をするのはとても疲れそうだからだ。それならば、クロノさんに頼んで、先ほどの測定結果は、機械が壊れていた、と話を通してもらうなどの処置も可能ではないか、と考えたからだ。

 しかし、クロノさんは、少し考えると、やがて口を開いた。

「とりあえず、今日のところは、そのまま受けてもらえないだろうか。彼らが、時空管理局に就職するか、どうかは分からないが、魔法に関わる以上、なのはさんのような高魔力ランクの魔導師に会うのは間違いないんだ。それが早いか、遅いかの違いでしかないからね」

 彼からしてみれば、簡単にそれを決めたわけではないのだろう。午後から、あの視線の中で授業をうけるというのは、若干ながら気が重いが、僕にできることは何もない。なのはちゃんから離れていれば、僕も視線を受けることはないのだろうが、あの中で唯一の知り合いである。そう簡単に僕だけ離れるというわけにはいかないだろうし、実技を受けないというのは、今回の旅行の目的からもっとも離れてしまうため、意味がない。

 だから、僕たちは、大人しく講義を受けるしかないのだった。



  ◇  ◇  ◇



 さて、午後の授業が始まった。一度、教室に集められた僕たちは、そのまま教官に連れられて、近くのグラウンドへと出た。大学のグラウンドは、なるほど、総合大学並みに広い。今回集められた人数程度では、問題ないようだ。そこで、僕たちは、それぞれクラスわけされる。

 一つのグループは、魔力ランクがAとBのグループ。CとDのグループ。EとFのグループに分かれることになった。僕は、魔力ランクがAなので、一番上のグループだ。魔力ランクがSプラスのなのはちゃんは、というと僕と同じグループになっていた。グループの大体の人数割りは、僕たちのグループが僕たちを入れて9人。CとDのグループがたくさん。EとFのグループは、CとDよりも若干
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