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リリカルってなんですか?
空白期(無印〜A's)
第二十六話 転
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、今まで比較的、仲がよかったはずの女の子達のグループからは、距離を置かれてしまった。具体的には―――

「後は、自分達で頑張ってみるから」

 とやんわりと指導を断わられてしまったのだ。せっかく、魔法世界で、なのはちゃんに友人ができそうだったのに、と、男の子のグループとの関係も考えればよかった、と後悔が募る。そのことに対して、僕はなのはちゃんに謝ったのだが、なのはちゃんは、笑って、「別に気にしてないから、ショウくんも気にしないで」と、女の子グループから距離を置かれたのに、どこか嬉しそうに言っていた。

 問題の対象となった男の子グループだが、彼らは対照的にこちらに好意的に―――いや、正確には従順になったというべきだろうか。何も頼んでいないのに、休み時間にジュースを買ってきてくれたり、ミッドチルダでおいしい、といわれるパンを買ってきてくれたり、とまるで一昔前の舎弟のようだった。しかも、なのはちゃんと話すときは酷く緊張して、背筋を伸ばしながら、使い慣れない敬語を使いながら、なのはちゃんの呼び方は「なのはさん」だ。

 まあ、あれだけの力を見せつけられたら、分からなくもない。小学生の男の子が同年代の女の子にそんな態度を取っているのは違和感ばかりで、なんとかしたかったが、こればかりは、刷り込まれたら、僕がどうこう言って治るものでもないだろう。まあ、彼らとの付き合いも長くないので、そのままでも、構わないだろうと僕は判断した。

 さて、女の子グループから距離を置かれ、男の子グループは舎弟と化してしまった、現在、僕たちは実技の時間は本当に自分の魔法の練習の時間になってしまった。僕は本来習うはずだった身体強化の魔法を習得し、僕が使える魔法をさらに磨きをかけることにした。

 その日、以降は特に変化はなかった。午前中は座学を受けて、午後は実技。家に帰れば、アリシアちゃんに迎え入れられて、家の周囲をなのはちゃんとアリシアちゃんと散歩。帰宅後は、ご飯を食べて、お風呂に入って就寝だ。

 ちなみに、恭也さんは、僕たちが講義を受けている間、クロノさんに紹介されたジムで剣術の稽古しているそうだ。アルフさんは、アリシアちゃんに同伴している。

 そんな感じで日々を過ごす僕たちだったが、もう少しで、講習も終わろうという時期になって、不意に訪れた休日。僕となのはちゃんは、その休日を利用して、ミッドチルダの中でも大きなショッピングモールへと来ていた。

「ん、どうしたの? なのはちゃん」

 とても一日では回りきれないだろう、という広さの中に多数の店舗が並ぶショッピングモール。ここら辺は地球とは変わらないらしい。ショッピングモールへ行くと言ったら、クロノさんがくれたお小遣いを手に僕たちは歩いていた。今日の同伴者は恭也さんだ。今は、恭也さんは別行動をして
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