空白期(無印〜A's)
第二十六話 承
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とに病院に泊り込むという事態はないようだが。魔法世界の病院関係についてはどうやらリンディさんが案内してくれるようだ。
一方で、僕の今日の同伴者は、なのはちゃんと恭也さんだ。さらに、講義が行われる場所までの案内は、クロノさんが連れて行ってくれるらしい。昨日、軽く説明を聞いたのだが、どうやら大学のような場所で行われる説明会のようなものらしい。形としては、自動車学校の免許取得に近いようだ。日数から似たようなものを想像していたが、形は変わらなかったらしい。
病院へ行くアリシアちゃんと軽く一悶着あった後、僕となのはちゃんと恭也さん、クロノさんは、クロノさんが用意してくれた僕らの世界で言うところのタクシーに乗って会場へと向かっていた。助手席にクロノさん、後部座席に恭也さん、僕、なのはちゃんの順番に乗って、タクシーは市街地を走る。こうやって、乗っているとあまり僕たちの世界とあまり変わらないような気がする。『発達した科学は魔法と変わらない』という言葉を聞いた事があるが、そのようなものなのだろうか。
タクシーが市街地を走ること十分程度だろうか。目的地に着いたのか、タクシーは、キッという小さなブレーキ音を上げて停まった。入ったときとは、逆になのはちゃん、僕、クロノさんの順番で外に出ると、目の前に広がったのは純白の後者。聖祥大付属小と比較するのもおこがましいほどの広さを持った学び舎だった。
そう、ちょうど僕が前世で通っていた大学ぐらいの広さはあるのではないだろうか。
「驚いたかい? ここは、ミッドチルダでも大きな大学でね。交通の便も良いから、こうやって管理局も魔法免許関連で使わせてもらってるんだ。実技にも問題ほどの広さのグラウンドと結界も整備されているしね」
なるほど、大学だったのか。どうりで、広いわけだ。一つの学部に特化した工業大学ならともかく、総合大学というのはたいてい、キャンパスを二つか三つほど持っているほど広い大学もある。この大学は、その三つほどに分けるべき大学を一つにまとめているような感じなのだろう。
何度も使わせてもらっているという言葉に偽りはないのだろう。クロノさんは、こっちだ、というと手馴れたように歩き出す。しかしながら、よくよく見てみれば、道案内のスタッフなのだろうか。『時空管理局』と書かれた腕章をつけた係員のような人物がある一定の距離に立っていた。僕は、大学という雰囲気が実に懐かしく、なのはちゃんは、物珍しそうに、そして、恭也さんは警戒だろうか、各々違った様子ではあるが、大学と呼ばれた構内をキョロキョロと見渡しながらクロノさんの後を着いていった。
入り口から五分ほど歩くと行動の入り口が見える。そこでは、長いテーブルを出して、おそらく僕の世界であるならば、『受付』とでも書かれていそうな紙を垂らして、同
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