暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルってなんですか?
空白期(無印〜A's)
第二十六話 起
[2/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かないのか、とカレンダーを見ながら、残り日数を数えているときだ。もちろん、連絡の内容は、夏休みに、と約束していた魔法世界へのご案内だ。主な目的は、そこで初級の魔法講座を受けることであるが。クロノさんの連絡によると、受け入れの態勢が整ったから、都合のいい日付を教えて欲しいとのことだった。

 もともと、クロノさんの世界へ行くことは、予定に入っていたため、夏休みの後半の予定は空いている。アリシアちゃんも予定は入れていないはずだ。母さんは、今のところは、専業主婦だからいつでもいいはず。残念ながら、親父は、二週間も休暇を取ることは許されず、今回はお留守番である。結局のところ、僕たちのほうは、都合はいつでもつけられる。その旨をクロノさんに伝えると、すぐに旅行日程が提示された。どうやら、あちらである程度考えてくれたらしい。

 魔法世界への旅行は二週間を予定。そのうち、魔法の初級講習は10日間だ。残りは、四月の事件の調書を取るためや観光に費やせるらしい。旅費に関しては、クロノさんたちがすべて請け負ってもらえるとのこと。あちらの世界のお金がないだけに有り難いことだった。

 すべての連絡事項を話し終えて、クロノさんとの通信を終えた。向こうからの迎えは、二日後の朝に来てくれるようだ。それまでに準備を整えなければならない。

 さて、なのはちゃんへの連絡や旅行の準備をしていれば、二日程度はすぐに過ぎる。

 そして、クロノさんから連絡があった二日後の朝。初めてクロノさんたちと遭遇した海鳴海浜公園が待ち合わせ場所だった。今、この場所に集っているのは、今回のメインである僕となのはちゃん、アリシアちゃん、アルフさん。保護者として、母さんと恭也さん。そのおまけとして、母さんに抱かれているアキ。そして、見送りとして、なのはちゃんのご両親、親父が海鳴海浜公園に集まっていた。

 四月のいつか、クロノさんが僕たちに話しかけてきた場所で、向こうから指定された時間になった途端、見覚えのある魔力光が扉のように円を描いて浮かび上がり、その中からクロノさんとリンディさんが姿を見せた。彼らの姿は、四月の事件の最中みた服装とは異なり、僕の近所のデパートで売っているようなカジュアルなものだ。

「やあ、久しぶりだね。元気だったかい」

「はい、お久しぶりです。クロノさんこそ、お元気でしたか」

 そんなありきたりな挨拶を交わしながら、僕とクロノさんは握手を交わす。よくよく見てみれば、母さんたちも同じようにリンディさんと挨拶を交わしており、保護者役のなのはちゃんの両親もリンディさんと話している。お互いに頭を下げているところを見ると、たぶん、「お世話になります」とか「よろしくお願いします」といったようなことなのだろうが。

 僕に続いてクロノさんは、なのはちゃんにも同様
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ